出版社内容情報
【内容】
本書は、経済史家として戦後の社会科学・歴史研究に一時代を画した慶応義塾大学名誉教授である中村勝己門下に学んだ研究者による歴史論集である。〈歴史のなかの現代〉をテーマに、西洋・アジア・日本のそれぞれの専門領域から「歴史意識」を問い直し、歴史の方法と問題を提示する。
【目次】
はじめに 中村勝己
中世ハンザ都市における「領域政策」 斯波照雄
ロンドンの徒弟暴動 一六六八年 中野 忠
一八世紀北インドの農村地域における「都市」の形成
佐藤正哲
祭りとピューリタニズムの拮抗 須永
R・バクスターによる民衆のための『信仰問答』 今関恒夫
イギリス経済「衰退」と「文化的批判」 重富公生
一九世紀アメリカにおける法と経済 折原卓美
ナチズムとベルリン 蔭山 宏
現代と一八世紀のバブル考 鈴木俊夫
「トーニーの世紀」と現代 米山 秀
「準国策会社」と植民地台湾 久保文克
矢内原忠雄とアイルランド 斎藤英里
橋本群の砲兵々力拡張論 坂井達朗
戦後の社会科学とわたくし 中村勝己
キリスト教と社会科学 中村勝己
あとがき 今関恒夫
内容説明
本書は、経済史家として戦後の社会科学・歴史研究に一時代を画した慶応義塾大学名誉教授である中村勝己門下に学んだ研究者による歴史論集である。「歴史のなかの現代」をテーマに、西洋・アジア・日本という、それぞれの専門領域から「歴史意識」を問い直し、歴史の方法と問題を提示する。
目次
中世ハンザ都市における「領域政策」―その開始と展開
ロンドンの徒弟暴動(1668年)―「民衆文化」の一齣
18世紀北インドの農村地域における「都市」の形成―職業/カースト集団の構造と変化
祭りとピューリタニズムの拮抗―イギリス市民文化の起源
R・バクスターによる民衆のための『信仰問答』―神認識と「聖化」に見られる宗教と社会
イギリス経済「衰退」と「文化的批判」―W・D・ルービンスタインのモデルをめぐって
19世紀アメリカにおける法と経済―「共働者規則」の経済史的意義
ナチズムとベルリン―ケーニヒ「回想録」への注釈
現代と18世紀のバブル考―南海会社とNTT株式募集
「トーニーの世紀」と現代―二つのindividualism〔ほか〕
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