出版社内容情報
【内容】
マルクス経済学における貨幣経済分析と近代経済学的アプローチにもとづく金融の量的把握の接合を図り,経済と金融の相対的独自性のもとでの相互関連を,マクロ・ミクロから解明する。
【目次】
第1部 信用・利子生み資本の根本問題
第一章 銀行信用・利子生み資本の理論的前提
第二章 公信用の展開
信用と公信用
貨幣制度と信用諸形態
公信用の性格と役割
中央銀行信用と公信用
中央銀行と政府の癒着
第三章 信用資本の問題
信用資本とは何か
信用資本における方法問題
信用資本と銀行資本
信用資本の現代的計数
第四章 貨幣の前貸、資本の前貸および貨幣資本の前貸の問題点
解明の視点
貨幣資本の前貸
個別資本の運動の視点から
社会的総資本の再生産と流通の視点から
第2部 金融資本の原理と展開
第一章 金融資本学説の展開
ヒルファディングの金融資本観
レーニンの金融資本観
スイージの金融資本観
第二章 金融資本における信用と国家
歴史過程
競争と信用
通貨制度
国家資金
運動形式
第三章 資本蓄積の社会的動向と主体的発現
現実資本と貨幣資本の社会的動向
現実資本と貨幣資本の主体的発現
現実資本と貨幣資本の現代的指標
金融資本(巨大結合資本)の類型
第3部 現代の貨幣資本と現実資本の運動法則
第一章 量的指標と運動法則
量的指標と経済法則
社会的再生産と貯蓄・投資の関連
法則・政策の量的指標
第二章 不換制度のもとでの展開
貨幣資本と貸付資本の関連
流通過程と貸借過程
信用資本=貸付けられる貨幣資本と貸付けられた貨幣資本の統一
現代の信用資本と現実資本の展開とその指標
現代の流通必要貨幣金とその指標
第三章 日本資本主義の動向
流通手段の内容とその量
信用資本の内容とその量
現実資本の内容と信用資本、流通手段との量的関係
流通必要通貨量にたいする通貨供給側の対応=中央銀行の対応
流通通貨量安定と金融国際化の進展
金融自由化・国際化のもとでの日本資本主義の動向
第四章 資本運動と国家
資本運動と社会的再生産
資本運動の問題点――実現問題、金融問題
社会的総資本の再生産と流通のもとでの貨幣資本
貸手としての国家と買手としての国家
資本運動を支える国家
内容説明
経済に関する金融問題は、今日の金融肥大化現象やバブルの崩壊など、80年代後半から90年代にかけて特に注目を浴びてきた。本書は、マルクス経済学における貨幣経済分析と近代経済学的アプローチにもとづく金融の量的把握との接合を図り、経済と金融の相対的独自性の下での相互連関を解明する。
目次
第1部 信用・利子生み資本の根本問題(銀行信用・利子生み資本の論理的前提;公信用の展開;信用資本の問題;貨幣の前貸、資本の前貸および貨幣資本の前貸の問題点)
第2部 金融資本の原理と展開(金融資本学説の展開;金融資本における信用と国家;資本蓄積の社会的動向と主体的発現)
第3部 現代の貨幣資本と現実資本の運動法則(量的指標と運動法則;不換制度のもとでの展開;日本資本主義の動向;資本運動と国家)
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