出版社内容情報
【内容】
生きがいは一筋縄ではいかない--「大衆長寿時代」というキーワードのもとに,複雑な現代に社会史ふうアプローチを試み,生きがいについて考える珠玉のエッセイ。
【目次】
序章 大衆長寿時代とは何か
一 大衆長寿時代のキー・コンセプト
二 本書の編成と特徴
第1編 エイジング
第1章 エイジングと幸福のジレンマ
一 なぜ大衆長寿時代なのか
二 大衆長寿時代のジレンマ
三 幸福への長い道のり
四 パスカルの賭けのように
第2章 エイジング・ショック
一 不老長寿というジレンマ
二 老い方へ作用する力
三 老いて衰えず、死して朽ちず
第三章 エイジングの伴走者
一 サラリーマンの重み
二 シルバー世代の健康と経済
三 人は生きてきたように老いる
第2編 白い手のジレンマ
第4章 白い手のジレンマ(その1)
一 主役の交替、生きがいの観の変化
二 新しい生き方
三 「個人主義」の生き方
第5章 白い手のジレンマ(その2)
一 志士仁人的生きがい
二 無為王国へ
三 生きがいの体現
第6章 白い手のジレンマ(その3)
一 時代閉塞の叫び
二 サラリーマンの誕生
三 ノブレス・オブリジュのジレンマ
第7章 白い手のジレンマ(その4)
一 生と死が背中合わせの時代
二 『貧乏物語』から『君たちはどう生きるか』まで
三 生き方の変遷
第3編 豊かさについて
第8章 “もの”と“こころ”のジレンマ
一 人間の視野
二 共同社会と利益社会
三 流動的な社会の新しいジレンマ
第9章 「生活大国」は忘れない
一 人間は未来を考える動物
二 もう一つの価値観・人間観
三 「目は腹よりも大きい」
第10章 幸福になる
一 人間は幸福になれるか
二 幸福の主体的条件
三 幸福へのスタンス
第4編 生活の質
第11章 大衆長寿時代と生活の質
一 幸福は「生活の質」にどうかかわるか
二 大衆長寿時代の長寿ジレンマ
三 危機との出会い方
第12章 女性と高齢社会
一 高齢社会は女性社会
二 性差と高齢者問題
三 「女は年を取り、男は成熟する」か
四 時代の風は女性が起こす
第5編 生きがい
第13章 生きがいを体験する(その1)
一 生きがいはイマジネーションである
二 先生は、どうして生きているのですか
三 人生の四季
第14章 生きがいを体験する(その2)
一 幸運は幾度訪れるか
二 ピュリタンのロバ
三 生きがい体験の四タイプ
第6編 生と死
第15章 生と死のジレンマ
一 生から死への問いかけ
二 共同体の死から家族の中の死へ
三 死から生への問いかけ
四 人生の芸術的な幕引き
第16章 語らざるは憂いなきにあらず
一 生と死の間に愛がある
二 生活の質、生命の質、人生の質
三 スフィンクスの謎は解けたか
終章 習慣の束――大衆長寿時代を生きるために
一 第二の天性
二 生きがいは一筋繩ではいかない
引用・参考文献
目次
大衆長寿時代とは何か
エイジングと幸福のジレンマ
エイジング・ショック
エイジングの伴走者
白い手のジレンマ
“もの”と“こころ”のジレンマ
「生活大国」は忘れない〔ほか〕