出版社内容情報
【内容】
「徹底」が繰り返し行われる成熟段階に達し,自動車企業では急速に自己改革が進んでいる。本書では日本の代表的自動車企業を事例として実証的に検討。平成六年度経営科学文献賞受賞。
【目次】
序章
第1部 トヨティズム分析
第1章 ヤマト生産方式における生産と賃金の管理
1 考え方と技法
2 賃金管理
3 生産手当と生産性管理
4 応援・配転
5 労働時間
6 現場監督者のライン入り
7 小括
第2章 ヤマト生産方式におけるヒトの管理
1 企業業績
2 労働力の採用と排出
3 「手間ひまかけたドロくさい労務管理」
4 QCサークル・提案制度・改善活動
5 教育訓練
6 現場監督者の位置
7 労使関係
8 小括
第3章 ヤマト自動車の模索
1 組織改革
2 賃金制度の改革
3 労働時間にたいするあたらしい考え
4 応受援のルール
5 組立工程の新コンセプト
6 技能養成制度の見直し
7 提案制度の修正
8 部品共通化、車種車型の見直し
9 開発設計部門の組織変更
10 あたらしい基本理念の制定
第4章 トヨティズム分析 ――成熟と変容――
1 トヨティズムとはなにか
2 トヨティズムとテイラー主義
3 トヨティズムの内包する困難性
4 最近の自己改革
5 クオ・ヴァディス?
第2部 トヨティズムの周辺
第5章 日本自動車産業の労使関係 ――歴史的経験――
1 1980年代なかばの労使関係
2 労使関係の相違の理由
3 歴史的背景
4 アサヒ自動車とヤマト自動車の労使関係比較
5 アサヒ自動車における労使関係の転換
第6章 自動車産業における労働組合
1 組織
2 自動車総連とA労組の機能
3 自動車総連のあたらしい産業政策
4 あたらしい産業政策の意義
第7章 ドイツ自動車産業における「リーン生産方式」の導入
1 フォルクスワーゲン(VW)
2 メルツェーデス・ベンツ車ラシュタット工場
文献一覧
内容説明
日本型生産システムは、高い水準の教育と規律をもつ労働者を前提に成立してきた。技法の確立そして発展を遂げ、「徹底」が繰り返し行われる成熟段階に達した今日、自動車企業では急速に自己改革が進められている。本書では、日本の代表的自動車企業を事例として実態調査をふまえ検討する。
目次
序章 研究状況と課題設定
第1部 トヨティズム分析(ヤマト生産方式における生産と賃金の管理;ヤマト生産方式におけるヒトの管理;ヤマト自動車の模索;トヨティズム分析―成熟と変容)
第2部 トヨティズムの周辺(日本自動車産業の労使関係―歴史的経験;自動車産業における労働組合;ドイツ自動車産業における「リーン生産方式」の導入)