内容説明
公爵のアーチャーには、自分の相続人となる子どもを産んでくれる妻が必要になった。しかし、彼に必要なのは、妻ではなく痛みだ。痛みだけが、彼を過去から解放してくれるからだ。つらい過去のせいで、アーチャーは妻も子どももほしくないと思っていた。だが、自らの責任を果たすためには結婚するしかない。アーチャーが望む妻は、自分を公爵という金庫としか見ない女性だ。そういう女性ならば愛情など求めず、彼がすることを気にしないだろう。そう思っていたのに、園芸家のポピーと出会ったことで、じょじょに彼の心は動かされていき―。
著者等紹介
ペッカム,スカーレット[ペッカム,スカーレット] [Peckham,Scarlett]
ゴールデンハート賞ヒストリカルロマンス部門の最終候補に四度選ばれる
多田桃子[タダモモコ]
神奈川県生まれ。明治大学農学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZU@ 《フィフティシェイズ・フォーエバー》
19
あまり好きな設定ではないけど、面白かった。フィフティぽくて(☆∀☆) セーフワードの“温室”はうけた(笑) 次の妹のロマンスも、更にHOTらしいので、早く翻訳してほしいわ(^з^)-☆ 2019/08/15
harutamano
13
す、すごい。面白かったー!公爵がわの視点と、ポピーの思考がそれぞれ整然と示されて、かつどうしようもなく溢れる情熱が描かれてて凄く良かった。傷ついた過去から自分をどう肯定していくか。深いテーマだと思う。刺激的な描写もこれ見よがしでなく魅せられた。タイトルもぴったり。妹コンスタンスの話も読みたい!!2019/07/19
キッチンタイマー
8
悪くはなかった。ストーリーテラーが足りないだけ。
みみ45
4
公爵と庭師という異色の組み合わせ。女性が働くことが難しい時代に、しかも体力・力・汚れる庭師とは。。。 公爵も変わった趣向で、ロマンスになるの??と読む前は思っていましたが、お互いにべたぼれなので、結構楽しめました。2019/08/24
ユキタ
2
青ひげ系ヒストリカルロマサスかと思ったら、今まで読んだことない系統のロマンスだった。弱さを抱え、それを克服しようと努力し続けるヒーローは今までに読んだどのヒーローよりも人間らしい。が、好みかどうかと言うと、うーん、私がヒストリカルロマンスに求めてるのはこれじゃなかった。でも続刊が出たら読んじゃうと思う。2023/04/16