内容説明
本書は、高度成長期を画期とした農村社会の激変の中で、しばしば見失われがちであった戦後期農村の一範型を、戦前期からの一貫した視野のもとに揚抉し、農村社会研究史の間〓を埋める実証社会学の成果である。著者30年の農村研究の集大成。
目次
序章 現代の農村問題
第1部 農村変動の理論(戦後村落の変動;村落同族結合の変動;村落の家の変動)
第2部 近畿家格制村落の変動(戦後の近畿村落研究の諸系譜;近畿村落の変動;村落の階層制と同族結合;村落構造と同姓集団;村落の株と株講;村落の同族祭祀慣行)
第3部 瀬戸内村落の変動と地域社会の形成(戦前期の瀬戸内村落;工業化と村落の変動;工業化と地域社会の形成;一色耕平編輯『愛媛県東予煙害史』と農業・農村の復権)