出版社内容情報
【内容】
山田盛太郎『再生産過程表式分析序論』『日本資本主義分析』を理論的基盤としつつ，批判者への反批判を通して経済学理論と歴史および現代日本経済の現状分析を試み，著者独自の体系を構築｡
【目次】
序論
第1章 経済学と政治学
第2章 経済学の歴史
――マルクス経済学の発生まで――
第1編 『資本論』の諸問題
第1章 『資本論』の方法
――マルクスの弁証法――
1 全体の構成
2 出発点の問題
3 現実把握＝迫真性
4 総括
第2章 商品と価値
1 『資本論』冒頭の一句
2 商品論の一環としての価値把握
3 ein Zwieshlashtiges(1)
4 ein Zwieshlashtiges(2)
第3章 資本主義的再生産（1）
――山田盛太郎教授による再生産表式の基礎理論――
1 表式の成立過程
2 原式
3 転化式
4 表式の構造
第4章 資本主義的再生産（2）
――■v＋m＝■cの基本的性格――
1 条件にして法則
2 条件としての性格
3 法則としての性格
第5章 資本主義的再生産（3）
――『資本論』第3巻第49章について――
1 第7編における第49章の意義
2 第2巻第3編との関係
3 『資本論』の方法からみた第49章
第6章 国家独占資本主義
――再生産表式からの考察――
1 レーニンによる表式の発展
2 拡張再生産進行の二条件
3 拡張再生産阻害要因
4 全般的危機と再生産
5 ケインズ経済学と国家独占資本主義
第2編 日本資本主義論の諸問題
第1章 一国再生産構造の分析基準
1 生産力＝生産関係総合視点
2 3循環統一視点
第2章 戦前段階分析
1 産業資本確立と帝国主義への同時的転化
2 独占資本主義
第3章 戦後段階分析
1 戦後再編の原点と起点
2 再編の2階梯
3 強蓄積と危機の進行
4 再編の意義
第4章 「第2階梯」の歴史的意義
1 鉄鋼業主軸＝重化学工業段階の確立と日本資本主義の変質
2 軍事化と対米従属化
参考文献
-
- 和書
- なんじゃもんじゃの壺
