恐怖と自由―ジュディス・シュクラーのリベラリズム論と21世紀の民主制

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恐怖と自由―ジュディス・シュクラーのリベラリズム論と21世紀の民主制

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  • サイズ 46判/ページ数 200p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622097358
  • NDC分類 309.1
  • Cコード C1010

出版社内容情報

これほど多くの人がリベラルを攻撃したがるのはなぜだろう。その攻撃に正当性はあるのだろうか。リベラリズムを打ちのめして生まれる非リベラルな社会は、リベラルな民主制社会より良くなるのだろうか。それは誰にとって、どう良くなるのだろう。執拗な攻撃を受けてリベラルは自己批判を始めたが、それが実を結んでいないのはなぜだろう。――こうした問いにどう答えるかは、リベラリズムをどうとらえるかによる。そこで本書が指針にするのはジュディス・シュクラーである。
シュクラーは20世紀の最も重要な政治思想家のひとりであり、本書はその著名な論文「恐怖のリベラリズム」に依拠している。これは、身体的・精神的な残虐さの恐怖に人びとをさらす権力を注視し、そうした恐怖の低減をリベラリズムの礎に置く思想である。一見とても平凡に見えるこの思想がリベラリズムの真価をよく示しているということを、本書は21世紀の今の状況に即してリアルに語っている。
「リベラリズムは時代遅れなのか。廃れるべきは、偽りの方程式、偽りの対立、さらに誤った一般化を扱うリベラリズムについての議論である」。
巻末には「恐怖のリベラリズム」の全訳を併録した。

内容説明

これほど多くの人がリベラルを攻撃したがるのはなぜだろう。その攻撃に正当性はあるのだろうか。リベラリズムを打ちのめして生まれる非リベラルな社会は、リベラルな民主制社会より良くなるのだろうか。それは誰にとって、どう良くなるのだろう。執拗な攻撃を受けてリベラルは自己批判を始めたが、それが実を結んでいないのはなぜだろう。―こうした問いにどう答えるかは、リベラリズムをどうとらえるかによる。そこで本書が指針にするのはジュディス・シュクラーである。シュクラーは20世紀の最も重要な政治思想家のひとりであり、本書はその著名な論文「恐怖のリベラリズム」に依拠している。これは、身体的・精神的な残虐さの恐怖に人びとをさらす権力を注視し、そうした恐怖の低減をリベラリズムの礎に置く思想である。一見とても平凡に見えるこの思想がリベラリズムの真価をよく示しているということを、本書は21世紀の今の状況に即してリアルに語っている。「リベラリズムは時代遅れなのか。廃れるべきは、偽りの方程式、偽りの対立、さらに誤った一般化を扱うリベラリズムについての議論である」。巻末には「恐怖のリベラリズム」の全訳を併録した。

目次

出発地―自己満足と自虐の狭間から
第1章 これは一方通行路なのか?
第2章 むち打ち症をわずらう
第3章 シュクラーの地図を見る
第4章 新しいルートを検索する
到着地、ただし目的地ではない
「恐怖のリベラリズム」(ジュディス・シュクラー)

著者等紹介

ミュラー,ヤン=ヴェルナー[ミュラー,ヤンヴェルナー] [M¨uller,Jan‐Werner]
プリンストン大学ロジャー・ウィリアムズ・ストラウス記念社会科学教授。オックスフォード大学オール・ソウルズ・カレッジ研究員ほか、数多くの大学で客員教授を歴任。本書『恐怖と自由』で2021年のバイエルン図書賞を受賞

古川高子[フルカワタカコ]
東京外国語大学世界言語社会教育センター特任講師。博士(学術)。専攻はヨーロッパ史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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蘭奢待

37
民主主義、国民主権、自由、平等、博愛、利他、道徳、正義といった人としての徳目こそが世界と社会にとって重要であると思っている。しかし、アメリカをはじめ、世界各国でポピュリズムが台頭し、国民が熱狂している意味がわからなかった。 この書籍の論考を読んで改めて目を開かされた。ポピュリズムに賛同はしないが、頭からそれを否定することの愚、リベラリズムの思い上がりであり、思想的にも矛盾であることをを思い知らされた。 その矛盾を糾弾し、分断を図り、勝ち上がるポピュリスト政治家。独善的な政治により世界は対立に向かう。2025/02/02

Bevel

4
シュクラーのモノグラフかと思って手にとったけれど違ってた。欧州の現在の政治状況にあんまり関心がなかったので、前半はそうなのねくらい。良識ある市民は「恐怖のリベラリズム」使ってポピュリズムに向きあいましょうという話で大変そうだと思った。併録のシュクラーの論文自体は面白かった。権利をライセンスないし権能と見なすのは面白いなとか、禁欲的なリベラリズム定義と任意団体による政府の抑止や多元論への意味づけってつながらないよなとか、自然権と完成主義を恐怖のリベラリズムから区別するけど内容問うなら両立するだろうなとか。2025/01/31

Go Extreme

1
リベラリズムは死んだのだろうか 微妙なエリート主義臭 市場を通じた解放 人格発展のリベラリズム 文化的専横な態度 実存的安全性 英雄を必要としないシステム 人間の承認と自己決定 開かれた社会の理想 犠牲者に関心を傾注する 哲学から歴史の想起へ 犠牲者文化 レッセフェールへの信仰の正反対 民主制への懐疑 メイカーとテイカー 競争国家 人類学的ミニマリズム ナショナリズムとポピュリズムの親和性 我々人民と人民の敵 経済資本と文化資本の結合 恐怖のリベラリズム 消極的なリベラリズム 非リベラル民主主義2025/04/15

Dwight

0
「しばしば、「普通の人びと」を信用できないと思っているのは「リベラルエリート」ではない。実は、彼らが自力では何もできないと考えているのは反リベラルの方なのである。」…そんな、オーディナリーピープルのあなたに本書を読んでもらいたい。2024/12/15

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