資本とイデオロギー

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資本とイデオロギー

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  • サイズ B5判/ページ数 1128/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622090489
  • NDC分類 331.82
  • Cコード C0033

出版社内容情報

ベストセラー『21世紀の資本』を発展継承する超大作、ついに邦訳。《財産主義》という視点から、三機能社会、奴隷制社会、フランス革命、植民地支配から現代のハイパー資本主義まで、巨大なスケールで世界史をたどり、イデオロギーと格差の関係を明らかにする。さらには《バラモン左翼》と《商人右翼》の連合に囚われつつある現代民主政治を分析。労働者の企業統治参画と累進年次資産税など、新たな公正な経済システムを提示する。

目次

第1部 歴史上の格差レジーム(三層社会―三機能的格差;ヨーロッパの身分社会―権力と財産;所有権社会の発明;所有権社会―フランスの場合;所有権社会―ヨーロッパの道筋)
第2部 奴隷社会、植民地社会(奴隷社会―極端な格差;植民地社会―多様性と支配;三層社会と植民地主義―インドの場合;三層社会と植民地主義―ユーラシアの道筋)
第3部 20世紀の大転換(所有権社会の危機;社会民主主義社会―不完全な平等;共産主義社会とポスト共産主義社会;ハイパー資本主義―現代性と懐古主義のはざまで)
第4部 政治対立の次元再考(境界と財産―平等性の構築;バラモン左翼―欧米での新たな亀裂;社会自国主義―ポスト植民地的アイデンティティの罠;21世紀の参加型社会主義の要素)

著者等紹介

ピケティ,トマ[ピケティ,トマ] [Piketty,Thomas]
1971年、クリシー(フランス)生まれ。パリ経済学校経済学教授。社会科学高等研究院(EHESS)経済学教授、世界不平等研究所および世界不平等データベースの共同ディレクター。EHESSおよびロンドン経済学校(LSE)で博士号を取得後、マサチューセッツ工科大学(MIT)で教鞭を執る。2000年からEHESS教授、2007年からパリ経済学校教授

山形浩生[ヤマガタヒロオ]
翻訳家、評論家。1964年東京生まれ。東京大学都市工学科修士課程およびMIT不動産センター修士課程修了。途上国援助業務のかたわら、翻訳および各種の雑文書きに手を染める

森本正史[モリモトマサフミ]
翻訳家。訳書ブラックローズほか『「社会正義」はいつも正しい―人種、ジェンダー、アイデンティティに、まつわる捏造のすべて』)共訳、2022、早川書房)ピケティ『21世紀の資本』(共訳、みすず書房、2014)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

84
格差社会の歴史を『21世紀の資本』で用いた上位10%(または1%)と下位50%の対比を利用しながら、現代まで俯瞰する。その上で1980年代の「新保守革命」頃から、欧米での投票行動が変化、本来は経済的下位の支持が高かった社会民主的勢力が「バラモン左翼」となり高学歴者の支持を受けるようになるが、これは対抗勢力(例えば自国主義的政党)に経済的階層をさらわれることになったことを示す。トランプ(現在も予備選で好調の様子)がなぜ支持されるかをまさに構造的に説明している。歴史をイデオロギーの闘争と見る姿勢はうなずける。2024/01/30

あらた

47
前著「21世紀の資本」で格差が再び危機的なほどに拡大しつつあることを示した著者が、その解決策を検討した本。著者は「格差の拡大は民主的な熟議を尽くすことで解決できる。」と主張しており、そのための方策として累進税(資産、所得、相続)の拡大や出資だけではない会社の意思決定方法について提案する。著者はまた格差問題の解決、つまり公正な社会の実現には経済学の枠を超えた幅広い叡智の結集が必要と主張する。長い時間がかかったが読んで良かった。このような議論が政治の場で行われてほしいと心から思う。2024/01/14

ケイトKATE

22
人類の歴史において格差は常に存在していた。資本とイデオロギーと共に。トマ・ピケティは、中世から現代までの膨大なデータを集めて格差の変遷の歴史を書いている。本書が驚異的なのは、ヨーロッパやアメリカだけでなく、日本、中国、インドなど世界各地の格差の歴史も書いているからである。個人的に、21世紀の対立が右翼対左翼ではなく、「バラモン左翼」と「右翼商人」の争いというピケティの分析は目に鱗だった。格差を是正するために、様々な累進課税の導入と超国家的な公正いった「参加型社会主義」というピケティの提案を支持したい。2024/01/14

Francis

14
「21世紀の資本」で世界に衝撃を与えたフランスの経済学者トマ・ピケティ先生の新著。原著は2019年出版で英語からの重訳。訳者の山形浩生先生が色々ごねたんだろうね(^^;「あらゆる人間社会はその格差を正当化せざるをえない」に始まる本書はヨーロッパ・インドを中心に古代社会からの財産制度あるいは身分などの格差について考察。近代以降は累進課税が格差の是正に大きく貢献したことを論証し、公正な社会をつくるための方法論として累進課税の重要性を主張する。ピケティ先生の議論は簡単にはまとめられないので気になる人は読んでね。2024/01/05

Kai Kajitani

11
邦訳が出る前に「バラモン左翼」という言葉が独り歩きした。これは今世紀になり多くの先進国で左派政党が低学歴の貧困層ではなく、高学歴のインテリ層から多くの支持を集めるようになったことを批判する文脈で用いられた。同時に、そのような欧米の状況がバラモンとクシャトリアの連合が多くの富を独占したインドにおける前近代的な身分制度に似ていることに警鐘を鳴らす意味もあった。つまり、ピケティはマルクス主義の史的唯物論に対し、前近代と近代を貫く格差を支えるイデオロギーの存在を重視しており、その意味で日本の労農派を想起させる。2023/10/18

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