出版社内容情報
ベストセラー『21世紀の資本』を発展継承する超大作、ついに邦訳。《財産主義》という視点から、三機能社会、奴隷制社会、フランス革命、植民地支配から現代のハイパー資本主義まで、巨大なスケールで世界史をたどり、イデオロギーと格差の関係を明らかにする。さらには《バラモン左翼》と《商人右翼》の連合に囚われつつある現代民主政治を分析。労働者の企業統治参画と累進年次資産税など、新たな公正な経済システムを提示する。
目次
第1部 歴史上の格差レジーム(三層社会―三機能的格差;ヨーロッパの身分社会―権力と財産;所有権社会の発明;所有権社会―フランスの場合;所有権社会―ヨーロッパの道筋)
第2部 奴隷社会、植民地社会(奴隷社会―極端な格差;植民地社会―多様性と支配;三層社会と植民地主義―インドの場合;三層社会と植民地主義―ユーラシアの道筋)
第3部 20世紀の大転換(所有権社会の危機;社会民主主義社会―不完全な平等;共産主義社会とポスト共産主義社会;ハイパー資本主義―現代性と懐古主義のはざまで)
第4部 政治対立の次元再考(境界と財産―平等性の構築;バラモン左翼―欧米での新たな亀裂;社会自国主義―ポスト植民地的アイデンティティの罠;21世紀の参加型社会主義の要素)
著者等紹介
ピケティ,トマ[ピケティ,トマ] [Piketty,Thomas]
1971年、クリシー(フランス)生まれ。パリ経済学校経済学教授。社会科学高等研究院(EHESS)経済学教授、世界不平等研究所および世界不平等データベースの共同ディレクター。EHESSおよびロンドン経済学校(LSE)で博士号を取得後、マサチューセッツ工科大学(MIT)で教鞭を執る。2000年からEHESS教授、2007年からパリ経済学校教授
山形浩生[ヤマガタヒロオ]
翻訳家、評論家。1964年東京生まれ。東京大学都市工学科修士課程およびMIT不動産センター修士課程修了。途上国援助業務のかたわら、翻訳および各種の雑文書きに手を染める
森本正史[モリモトマサフミ]
翻訳家。訳書ブラックローズほか『「社会正義」はいつも正しい―人種、ジェンダー、アイデンティティに、まつわる捏造のすべて』)共訳、2022、早川書房)ピケティ『21世紀の資本』(共訳、みすず書房、2014)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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