SS将校のアームチェア

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SS将校のアームチェア

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  • サイズ 46判/ページ数 329p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622090342
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0022

出版社内容情報

古いアームチェアを修理に出したところ、中から書類の束が見つかった。鉤十字の印があり、一見してナチの文書とわかるものだった。誰が、何のために隠したのか。謎を託された著者は、その行方を追う。
書類の持主は、ローベルト・グリージンガー。SS(親衛隊)将校だった。プラハの椅子職人、シュトゥットガルトに住む甥、二人の娘、遺された日記、各国の公文書館を探るうちに、その人生が徐々に明らかになっていく。
娘たちは父親がSS将校であったことを知らなかった。グリージンガーはSSに所属しつつ、法務官として仕事をしていた。彼のように一見普通の市民として生活していたSSは多くいたが、戦後の裁判の対象ではなかったため、その実態は定かではない。
第三帝国の一部として淡々と職務を果たした「普通のナチ」と、その家族。歴史から忘れられたナチの足跡が浮かび上がる。

内容説明

古いアームチェアを修理に出したところ、中から書類の束が見つかった。鉤十字の印があり、一見してナチの文書とわかるものだった。誰が、何のために隠したのか。謎を託された著者は、その行方を追う。書類の持主は、ローベルト・グリージンガー。SS(親衛隊)将校だった。プラハの椅子職人、シュトゥットガルトに住む甥、二人の娘、遺された日記、各国の公文書館を探るうちに、その人生が徐々に明らかになっていく。娘たちは父親がSS将校であったことを知らなかった。グリージンガーはSSに所属しつつ、法務官として仕事をしていた。彼のように一見普通の市民として生活していたSSは多くいたが、戦後の裁判の対象ではなかったため、実態は定かではない。第三帝国の一部として淡々と職務を果たした「普通のナチ」とその家族。忘れられたナチの足跡が浮かび上がる。

目次

第1章 「本物の」ナチ
第2章 アメリカから受け継いだ思想
第3章 「零時」
第4章 「戦中少年」世代
第5章 空虚な話
第6章 SSの家族
第7章 生存圏
第8章 スタヴィシチェ
第9章 ビール瓶
第10章 バーンホフ通りの男
第11章 ギーゼラはダンスに出かけた

著者等紹介

リー,ダニエル[リー,ダニエル] [Lee,Daniel]
歴史学者。専門は、第二次世界大戦およびホロコーストにおけるフランスと北アフリカのユダヤ人の歴史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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パトラッシュ

115
誰でも実入りのいい職業に就いて、好きな相手と家庭を築きたいと望む。それが恐怖政治下にある独裁国家で反対派や異民族を弾圧・虐殺する任務であろうとも、上の命令に従って見て見ぬふりをすれば自分や家族が幸福になれるのだと信じて。古いアームチェアに隠されていた書類の持ち主を探す旅は、ナチスドイツという巨大なシステムを法務官として支えた平凡な男が異国で捕虜となり死ぬまでのドラマを描き出す。ささやかな幸福を望む普通の市民が戦争の歯車として動かされ、残された妻子まで普通の生活を送るのを許さなかった政治の残酷さが胸に迫る。2022/01/11

どんぐり

109
古いアームチェアから見つかったSS将校の残した書類の束から、彼の過去を調べる英国の歴史学者のルポルタージュ。親族の証言や日記、史料などにあたりながら、当時の裕福な家庭に生まれたドイツ人が、いかにしてナチ体制で官僚となり、昇進の野心を抱き、人種イデオロギーに同調していったかを明らかにする。当時の非軍事的な一般SSの実態、SSに対する戦後の家庭内の秘密主義やナチ体制への黙従に対する集団的非難意識の話もあり、ドイツの歴史的考察もあって興味深い。2022/02/28

kaoru

94
古いアームチエアから見つかった書類はナチス親衛隊員ロベルト・グリージンガーの物だった。彼の人生を追う著者は「裕福な家庭に生まれた気立ての良い少年が…人種イデオロギーに同調する」に至った過程を紐解いてゆく。多くの証言や資料をあたり高級将校でもない「普通のナチ」を通して、ナチス体制がいかに機能したかが理解できる書。「グリージンガーの物語には、奴隷制度、移民、戦争、ジェノサイドなど近代世界史でも有数の衝撃的出来事やテーマが含まれている」。アメリカに渡った父や祖母から受け継いだ人種差別的態度が幾分なりとも彼の→2022/03/27

ずっきん

88
アームチェアから発見された書類から、SS将校ローベルト・グリーンジンガーの一生を追った「普通のナチ」とその家族に焦点を当てたルポルタージュ。次第に浮き彫りになる、出世と幸せな家庭を求める「普通」の人物像と、ナチとの関わりを封印したい残された家族の反応などとても興味深い。語弊がある言い方だけど、読み物としてスリリングによくまとまっていて、非常に面白かった。それにしても、最近立て続けに読んでいる東部戦線に加え、米国南部における奴隷制にまで話が及ぶとは。うーん、何かに呼ばれているような気がする。2022/03/18

Panzer Leader

72
「第211回海外作品読書会」アームチェアから見つかった書類の探索から始まるミステリー小説の様なノンフィクション。有名どころではない下級SS将校であったクリージンガーの誕生から死までの生涯をユダヤ系の歴史学者が明らかにする。家庭では良き夫/父でありながらもナチスの体制に組み込まれていった彼を非難することは容易いが、戦後のその他ナチス関係者の処遇や歩みを考えるとそれだけでは割り切れなさも感じられる。2022/09/23

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