ダブリンからダブリンへ

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ダブリンからダブリンへ

  • 栩木 伸明【著】
  • 価格 ¥4,400(本体¥4,000)
  • みすず書房(2022/01発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 355p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622088936
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0098

出版社内容情報

「じつは今、ぼくはテオとポーラの家で暮らしている。ホウス岬のつけ根にあって、五、六分歩けば海辺に立てるこの地区はかつての漁師村で、バルドイル(黒髪のよそ者の町)と呼ばれている。(……)二十五年前には黒々していたぼくの髪はすっかり色あせて、今では金髪ならぬ白髪のよそ者になってしまった。思えば四半世紀の歳月は、詩人たちの人生ばかりか、アイルランドも大きく変えた。一九九〇年代中頃にはじまった〈ケルティック・タイガー〉と呼ばれる経済バブルを経験したこの国は、移民を他国へ送り出す国から、移民が殺到する国へと変貌を遂げた。」

詩と音楽とビールの町ダブリン。その百年の歴史をたどり、そこで起きているものごとを味わい、そこからドイツやイタリア、オランダやベルギーまで出かける。旅先でふと手に入れたモノが時空を超えた物語をもたらしてくれる。親密だった文化の作り手たちへの追悼は辛いものだ。だが本書の核心にあるのは何よりも当地の「ことば」と「ひとびと」への熱い思いにほかならない。
『アイルランドモノ語り』(読売文学賞)から八年、紀行文の名手による好奇心と探究心のたまものを新たな一冊とする。

内容説明

核心には「ことば」と「ひとびと」への熱い思い。『アイルランドモノ語り』から八年、起きているものごとを聞く紀行文の名手による、好奇心と探究心のたまもの。時空の旅行記。

目次

1 ダブリン便り
2 紆余曲折のクロニクル
3 “起きているものごと”が奏でる音楽
4 白いビールと冬の高潮
5 アッシジ発フィレンツェ経由ダブリン行き
6 低地地方から船出して
7 おしゃべりなひとびと、北西のひとびと
8 シェイマス・ヒーニーと仲間たち
9 生きのびていくことば

著者等紹介

栩木伸明[トチギノブアキ]
1958年生まれ。上智大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課程単位取得退学。現在、早稲田大学教授。専攻はアイルランド文学・文化。著書に『アイルランドモノ語り』(みすず書房、読売文学賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

89
栩木さんのアイルランド紀行3冊目。ひとやモノについて調べ、語り、詩や映画との出会いをめぐる探訪記や見聞録の9篇。これまで読んできたなかでは、円熟味を増してこの本がダントツに面白い。訪れる場所は、ダブリンにとどまらず、ミュンヘン、ヴェネツィア、ブリュッセルなどまで時空を行く。アイルランドより以上に惹かれるのが、第4篇の〈白いビールと冬の高潮〉。ミュンヘンの語源となっている[修道士の]人形、ヴェネツィアにあるサン・ミケーレ島の共同墓地など旅情を誘う文章が心地よい。→2022/05/07

hasegawa noboru

19
骨董屋の店先で見つけた小さなモノから想像力を羽ばたかせて、時間と空間のさらなる旅を綴ったエッセイ。ダブリンを起点にヨーロッパ各地を巡った紀行文を集め、新たに書き下ろしたエッセイ等を加えて再構成した、アイルランド文学研究者による滋味あふれる一冊。*イタリア南チロル、ボルツァーノという町の教会の壁画<死の勝利>を見て、筆者は自らが翻訳した小説の女主人公の台詞を思い出す。”恐ろしすぎて二度と繰り返せないことなんて、この世にはありゃしないのさ。”今、ロシア軍ウクライナ侵攻。ドアホウな政治家とそれに従う人々によって2022/02/28

ポテンヒット

14
映画「イニシェリン島の精霊」を観てアイルランドの文化に興味を持ち、前から気になっていた本書を読む。アイルランドの詩や文学、映画や歴史の話を聞きながら、ダブリンやその他の街を特別にガイドしてもらったような心地になる。映画で観た光景もより深く理解出来た。キアラン・カーソンの「ものを食うのは大切で、音楽やるのも大切で、詩を書くのも大切で、子供つくるのも大切だ。それ以外は全部嘘っぱちだよ。」この言葉を体現するかのような、人と音楽と詩が親密な関係にあるこの国にますます惹かれた。2023/02/10

ムーミン2号

12
アイルランド文学及び文化研究者である著者の過去20年ばかりの間に書かれたエッセイというか、紀行文を9つのテーマにまとめた本。「詩」の熱がことさら高いアイルランドは、W.B.イェイツを生んだ国であり、彼と共にシェイマス・ヒーニーはノーベル文学賞を受けている。その「詩」からつながる美術・映画・文学を縦軸に、アイルランド国内はもとより、ミュンヘン、ヴェニス、アッシジ、フィレンツェ、オランダへの旅を横軸に織りなされる文章の見事さといったらない。2022/04/11

ひつじ

4
作者はアイルランドの文学、文化を専門としている。そのため「何処どこに行って、こう言う体験をして〜」と言った単なる紀行文ではなく、文学や事物も通して、幾重にも重なった時代や場所を越えて旅をしている気分になる素晴らしい一冊。西洋の文学に詳しい人は、より味わい深い内容なのではないだろうか?たとえ知らずとも十分に楽しめるので、是非手に取って欲しい。アイルランドを旅したことは残念ながら無いのだが、感覚的にアイルランドの景色と感じさせる表紙、装丁もとても良い。2022/06/05

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