文春新書<br> 「公益」資本主義―英米型資本主義の終焉

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文春新書
「公益」資本主義―英米型資本主義の終焉

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166611041
  • NDC分類 332.06
  • Cコード C0234

出版社内容情報

株主優先、時価会計、社外取締役など米国流改革は会社を破壊するだけ。米国ベンチャー投資の成功者が提示する日本経済復活の処方箋。四半期決算を廃止せよ! 長期保有株主を優遇せよ! 日本が新しい経済ルールをつくる!

日本が率先して、「21世紀の新しい資本主義=公益資本主義」を世界に示すべきだ――確信をもってこう断言するのは、「理論や理想ばかりを説く経済学者」でも、「資本主義に反対する社会主義者」でも、「海外を知らない国粋主義者」でもありません。最も競争の激しいビジネスの本場、米国シリコンバレーで、数々の成功を収めてきた「最強のベンチャー事業投資家」です。

著者の原丈人さんは、考古学研究を志していたところ、発掘の資金稼ぎのため、米国のビジネススクールに通うことになり、さらに先端工学も学び、米国で自ら事業を起こし、大成功を収めました。その後、その資金を元に、独自の判断で、情報技術を中心に新技術を創出する数々の企業の起業・経営に参画し、シリコンバレーを代表するベンチャーキャピタリストとして活躍しました。しかし、そんな経験から、米国流ビジネスの限界と問題点を身をもって知っているのです。

株主優先、四半期決算、時価会計、社外取締役制度など、「会社は株主のもの」とみなす「米国流の株主資本主義」の導入が「改革」と称されていますが、むしろ弊害を生んでいます。「企業ガバナンスの優等生」と称された東芝の惨状がその証しです。「会社は株主のもの」という考えでは、投資や経営が、短期利益重視となり、新技術開発に回わすべき中長期資金、真にリスクをとる投資が不足しています。税制や金融のルールを改めることで、マネーゲームに回っている資金を中長期投資へと導くことこそ、「公益資本主義」が目指す「成長戦略」です。

実は、中長期経営を重視する日本型経営こそ、「公益資本主義」の雛形です。米国を反面教師にし、今こそ日本が新しい資本主義のルールを示すべきなのです。

原 丈人[ハラ ジョウジ]

内容説明

「会社は株主のもの」という英米流株主資本主義の「短期利益」重視と「中長期投資」軽視で、株主だけが潤い、会社は資金と研究開発力を奪われ、従業員の賃金は下げられる。米国で米国流ビジネスの限界を学んだ最強のベンチャー事業投資家が、「会社は社会の公器」という日本発の21世紀型資本主義を提唱する!

目次

1章 グローバリズムの終焉
2章 日本と世界を滅ぼす株主資本主義
3章 アメリカでアメリカモデルの限界を知る
4章 公益資本主義とは?
5章 公益資本主義の12のポイント
6章 公益資本主義・実践編―モノづくり最適国家の実現
7章 対談 GDP600兆円実現のために

著者等紹介

原丈人[ハラジョウジ]
1952年大阪生まれ。アライアンス・フォーラム財団代表理事。デフタ・パートナーズグループ会長、内閣府本府参与。慶應義塾大学法学部卒業後、考古学研究を志し、中央アメリカへ渡る。スタンフォード大学経営学大学院、国連フェローを経て同大学工学部大学院を修了。主に情報通信技術分野で新技術を創出する企業の育成と経営に注力し、シリコンバレーを代表するベンチャーキャピタリストとなる。ポスト・コンピュータ時代の新産業を先導するだけでなく、新技術を用いた新興国の支援など幅広い分野で積極的な提言と活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mazda

72
「会社は株主のもの」という錦の御旗の元、従業員を減らし利益を上げて株主還元するというのは、会社があることの意義が根本が間違っているような気がします。JR東海の葛西社長が海外向けのリニア説明会を開いたところ、車両交換の頻度が高すぎるという指摘を受けたので、安全のために仕方ないと回答したそうです。それに対して、要約すると「安全対策はそこそこに、地域社会の貢献などいらないから、株主価値を最大化するように働け」と言われたそうです。それに反論したら社長退陣を要求されたそうですが、嫌なら株を持たなければいいだけです。2024/09/14

ごへいもち

30
株主第一の弊害。こんなにまともなことを長年言っておられるのに世の中聞く耳を持たない人が多いんだろうな2019/03/10

ジュール

18
著者はすごい経歴の人で、政府の専門家会議のメンバーでもある。でも肝心の公益資本主義がどうしたら実現できるか?はかなり不確か。またその理想とするところが少し前の日本式経営では世界の競争に勝てるのか? 80年代のGreed is Goodはさすがにないと思うが、公益のためにどこまで会社が動くのか? それと環境への提言が弱い。 書評は良かったのだが失望。2020/09/09

ネコ虎

11
株主資本主義批判は、実務家だけあって説得力がある。株主資本主義によってアメリカがダメになり、日本もドンドン侵食されてきている。問題点の指摘はいちいちもっともだけど、オセロゲームのように黒を白にひっくり返しているだけでは、単に文句を言っているにすぎず、相手に届かない。これでは「金儲けは悪いことか」という村上世彰に十分反論できない。会社は社会の公器だとか公益資本主義を唱えても、投資ファンドからすれば屁でもない。大事なことははっきりと理論的に株主資本主義は間違っているといわないといけない。 2017/05/14

陽麿(お陽さま麿やか)

11
今こそ日本はモノ作り立国に立ち返る時2017/04/19

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