良き統治―大統領制化する民主主義

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良き統治―大統領制化する民主主義

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  • サイズ 46判/ページ数 456p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622088257
  • NDC分類 311.7
  • Cコード C1031

出版社内容情報

私たちは民主主義体制の中にいるが、民主主義的に統治されているとはいえない。執行権の力が強大化し、民主主義の大統領制化が進むなか、民主主義の難問にどう答えるか。執行者にゆだねてしまっている「統治」を自らの手に取り戻すための方策は。統治の歴史を明らかにし、新たな民主主義の展望をひらく。

内容説明

いま民主主義は機能不全を起こしている。大統領制化する民主主義に展望はあるか。承認の民主主義から行使の民主主義へ。統治の歴史を明らかにし、新たな民主主義の方策を示す。ロザンヴァロン民主主義論の集大成。

目次

序 新しい民主主義への移行
1 執行権―その問題含みの歴史(法の聖別と執行権の格下げ;非人格性の崇拝とその変容;執行権の復権の時代;二つの誘惑)
2 民主主義の大統領制化(先駆的な経験―一八四八年とワイマール共和国;ドゴール的例外から大統領制化の普及へ;不可避的かつ問題含みの点;非自由主義の規制)
3 被治者のものとなる民主主義(被治者と統治者の関係;理解可能性;統治責任;応答性)
4 信頼に基づく民主主義(良き統治者の諸相;真実を語ること;高潔さ)
結論 第二段階の民主主義革命

著者等紹介

ロザンヴァロン,ピエール[ロザンヴァロン,ピエール] [Rosanvallon,Pierre]
1948年生まれ。フランスの歴史家・政治学者。フランス民主労働総同盟の経済顧問、社会科学高等研究院研究ディレクターなどを経て、現在、コレージュ・ド・フランス教授

古城毅[コジョウタケシ]
1975年生まれ。学習院大学法学部教授。専攻は政治学

赤羽悠[アカバユウ]
1984年生まれ。早稲田大学社会科学部非常勤講師。専攻は社会思想史

安藤裕介[アンドウユウスケ]
1979年生まれ。立教大学法学部准教授。専攻は政治思想史・政治哲学

稲永祐介[イネナガユウスケ]
1975年生まれ。東京外国語大学世界言語社会教育センター特定研究員。専攻は政治社会学

永見瑞木[ナガミミズキ]
1980年生まれ。大阪府立大学高等教育推進機構講師。専攻は西洋政治思想史

中村督[ナカムラタダシ]
1981年生まれ。南山大学国際教養学部准教授。専攻はフランス近現代史

宇野重規[ウノシゲキ]
1967年生まれ。東京大学社会科学研究所教授。専攻は政治思想史・政治哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

20
原著は2015年刊。本書は民主主義諸国の大統領制化への移行現象について論じられる。著者は、全世界的な現象として議会や政党の役割の低下、執行権による支配と結びついた権力の一極化・人格化を指摘している。「被治者のものとなる民主主義」の条件や、「良き統治」における統治者と被治者の適切な関係などの議論も展開される。統治者の資質としての「高潔さ」にも議論が及ぶが、被治者側が統治者の高潔さをどこまで求めているかは更に検討が必要。逆に統治者にとっては扱い易い被治者が増えている傾向もあるのだろう。2021/03/31

めぐりん

1
欧州における統治機能優位を扱ってこなかったとの指摘は、米国において必然的に大統領制強化を扱ってきた点と異なり興味深い。一方、日本においても、執行が統治の中核をなす中、①要望に耳を傾けてもらえない、②諮問なしに政治的決定がなされること、③大臣が説明責任を果たさない、④指導者が嘘をついても罰せられない、⑤行政の仕組みが不透明なことに対する統治への不信が生じていないか。筆者が解決策として示す①説明責任、②権力の限界と、権力の由来を明らかにすること、③応答可能性に加えて、統治者が高潔さと真実を語ることは示唆的。2021/09/20

Akiro OUED

1
よき統治者には、語る内容が被治者にとって理解可能で、政治の執行に責任を持ち、国民の要望に応答し、真実を語り、誠実であることが求められる。やれやれ、国会で堂々と虚偽答弁する総理大臣とか高級官僚がたむろする国の民主主義は、大統領制化なんて無理だ。政治を諦めさせた罪は重い。重書。2021/09/04

クァベギ

0
「統治」という言葉には「支配」の匂いを感じていたが、そうではない「統治」もある、と認識。2022/02/21

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