出版社内容情報
〈本書は、現代世界のルーツを明らかにしようとする試みの一つといえる。とくに鉄道、海底電線、移民、スエズ運河等々具体的な叙述を通じて、世界が一体化すると同時に、多様化してゆく有り様を興味深くえがいていることは、著者のすぐれた力量をうかがわせる。〉(「朝日新聞」)
〈19世紀ヨーロッパ史の国別、テーマの個別研究は無数にあっても、それらを全体として俯瞰するような仕事は意外に少ない。……ヨーロッパ史を全体として捉えた本書の視角は、これまでに蓄積された膨大な個別研究を位置づけてゆくうえで、重要なヒントを与えてくれるであろう。〉(「日本読書新聞」 川北稔氏)
〈「序言」の中で著者は、自分は19世紀中葉という時代に多少の嫌悪・軽蔑を感じていると告白している。しかしそのような感情で本書の叙述が損なわれることはない。読者はむしろ、多くの事実を一つの歴史像にまとめ上げた著者の力量を強く感じられるであろう。〉(「週刊読書人」 青木康氏)
〈このたび翻訳された『資本の時代』は、実証的に多数の国が対象とされ、しかもそれらが総合化されているという意味で、ホブズボームでなければ書けない本であるといってよいだろう。〉(「経済セミナー」 松村高夫氏)
第三部 結果
第10章 土地
第11章 人間の移動
第12章 都市、工業、労働者階級
第13章 ブルジョアの世界
第14章 科学、宗教、イデオロギー
第15章 芸術
第16章 帰結
表
地図
訳者あとがき
索引
エリック・ジョン・ホブズボーム[エリックジョンホブズボーム]
著・文・その他
松尾太郎[マツオタロウ]
翻訳
山崎清[ヤマザキキヨシ]
翻訳
内容説明
農業と工業の関係、交通の発達による大規模な人口移動、進化論や『資本論』の意義など、「帝国の時代」へと向かう諸相を描く。
目次
第3部 結果(土地;人間の移動;都市、工業、労働者階級;ブルジョアの世界;科学、宗教、イデオロギー;芸術;帰結)
著者等紹介
ホブズボーム,エリック・J.[ホブズボーム,エリックJ.] [Hobsbawm,Eric J.]
1917年アレクサンドリアに生れる。1932年ベルリンに移住。1933年イギリスに移住。1936年イギリス共産党に入党。1939年ケンブリッジ大学で学位を取得。1947年ロンドン大学バークベック・カレッジのレクチャラー、1959年リーダー、1970年教授(社会経済史)、1982年名誉教授、2012年歿
松尾太郎[マツオタロウ]
1933年中国・漢口に生れる。1959年東京大学経済学部卒業。1964年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了(1978年経済学博士)。元法政大学経済学部教授。1997年歿
山崎清[ヤマザキキヨシ]
1947年東京に生れる。1974年東京大学農学部農業経済学科卒業。1981年東京大学大学院農学系研究科農業経済学専門課程博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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