集英社文庫<br> 封神演義

  • ポイントキャンペーン

集英社文庫
封神演義

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 670p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087470246
  • NDC分類 923.5
  • Cコード C0197

内容説明

時代は三千年前、殷の紂王に女狐が化けた絶世の美女がとりつく。女色に溺れた紂王は政治をかえりみず、忠臣を次々殺し乱世になる。一方、殷が滅び周が建つという天命を全うさせようと、天上界から仙人や道士が地上に降りてくる。ついに殷の勢力と周の勢力が拮抗し、大戦が始まる。周の旗頭は太公望(姜子牙)。中国伝奇ロマンの傑作巨編。

目次

千年の狐、紂王のきさきとなる
摩よけの剣
姜皇后と妲己
うらないの名人、姫昌
姜子牙・崑崙山からおりる
姫昌、西岐に帰る
太公望・姜子牙、文王を釣りあげる
比干の心臓
文王、崇侯虎を征伐する
黄飛虎、朝歌に反す
黄飛虎、西岐にむかう
黄飛虎、とらわれる〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

湖都

15
すごい本だった…。最初に編訳者が、365人が神に封じられるよ!仙人やその師匠やそれ以上の人達が山程出るよ!みたいな前情報をくれていたが、365人数えている場合ではなかった。妲己に誑かされた紂王治める古代中国の殷を、天の意思を受けた姜子牙(太公望)率いる周が滅ぼそうとする物語なのだが、闡教と截教の宗教戦争でもあり…。戦いの噂を聞きつけた仙人達がわやわや集まってきて戦いに超人的な力や秘宝(やたら存在する)を貸す様は、もう人間何もしてないんじゃないかという程で…。感想がありすぎて、どうしていいのかわからない。2020/05/30

nob

6
なんとなく「北斗の拳」を思い出した。毎回新しい敵キャラが出てきて、それぞれの技で主人公やその仲間に挑んでは蹴散らされ、の繰り返しで話が進む。ただし主人公にケンシロウほどの無敵感はなく基本お師匠様頼みだ。ラストで敵も味方もみな神となり、役職を与えられ各地に派遣される。まさに公務員のよう。仙人が神々より上位に置かれているのが面白い。神が三百以上いればそれも当然か。2020/05/30

しとらす

3
資格試験があったり、仕事が忙しかったりで、読み切るまで随分長い時間がかかってしまいました。中国の神仙思想と仏教や道教のつながりなどが何となくわかるようになった気がします。殷周の将軍や仙人の中に比較的身近な菩薩様などがいて今も続く文化を感じられました。天地を巻き込む大きな争いの後、武将や仙人たちが元の修行や山へと帰っていく場面には寂しさがありましたが、「後世の人間も範とすべきところである」と作者(訳者も?)が述べているようでした。2019/07/10

イコ

3
余分な部分を簡略化した封神演義。フジリュー版と安納版も読んでいたが、原作に近いこの小説も宝貝の仙術合戦になっていて面白い、時代を考えるとここまで考えた人の頭はどうなっていたのかと不思議になるくらいだ。あっさり死ぬ者達が多く、それは神になる為の天数なのだが、虚しくも呆気ない、だが最後の神を封ずるシーンは感慨深いものがあった。2019/05/06

Auristela

3
始まりと終わりが良ければ、中弛みも含めて全て良し2015/09/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/486149
  • ご注意事項