出版社内容情報
図書館情報学において、「情報リテラシー」は情報テクノロジーの発達とともにその習得技術の更新が求められる、生きたテーマである。
これからのネット社会において、氾濫する情報を見極め、事実を知恵へと変えていくには、社会的機能としての図書館の存在・役割がますます重要になるだろう。人々が情報リテラシーを備え、その能力を活用して生活していくためには、ハブとしての図書館が利用者の情報リテラシーを導き、技術を提供する役割を担うことが課題となってきたといえる。
そんな今日、学校教育での情報リテラシー教育もまた切実さをましている。だが、これまで日本の教育現場において、情報リテラシー教育は本腰を入れて取り組まれてこなかった。本書では、日本の教育制度、図書館の歴史を再考し、情報リテラシー教育のために、両者が協力してこれかたどのような改革をしていくべきか、欧米の学校との比較をまじえつつ、その方向を示す。
内容説明
これからの図書館は、情報リテラシーを導く機関としての社会的役割を、自覚的に担う必要がある。日本の教育制度と図書館の歴史を再考し、今後の課題を示す。
目次
第1章 「エウリディケを冥界から連れ出すオルフェウス」
第2章 読書大国からネット社会へ
第3章 情報リテラシー教育の必要性
第4章 文化史的背景
第5章 近代文字社会における図書館
第6章 図書館と図書館員
第7章 図書館と博物館を比較する
第8章 大学入試改革と学習方法・カリキュラム
第9章 情報リテラシーの回路
著者等紹介
根本彰[ネモトアキラ]
1954年福島県生まれ。1984年東京大学大学院教育学研究科修了。専門は、図書館情報学、教育学。図書館情報大学、東京大学大学院教育学研究科を経て、慶應義塾大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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