ゾルゲの見た日本 (新装版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 227p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622086338
  • NDC分類 391.6
  • Cコード C1031

出版社内容情報

〈もし私が平和な社会状態と、平和な政治的環境のもとに生きていたとしたら、たぶん私は学者になっていただろう――少なくとも諜報員になっていなかったことだけは確かである〉

1930年代、日本を舞台に世界を変えた男、リヒャルト・ゾルゲ。スパイとして、ジャーナリストとして、知識人として、ゾルゲは戦前の日本、われわれが失いつつある「昭和」の時代に何を見たか。
「日本の軍部」、二・二六事件を鮮やかに描いた「東京における軍隊の叛乱」、研究と調査の結果にゾルゲの思いを記した「日本の農業問題」はじめ、ドイツの新聞の特派員、ナチス党員を装いながら、ドイツの雑誌に発表した日本についての論考6編に、獄中手記の一部である「日本における私の調査」を収録。さらに付録として、ナチス・ドイツのソ連侵攻、すなわち1941年6月22日のバルバロッサ作戦についての諜報をピークに、ゾルゲがモスクワに宛てた「秘密通信」を加えた。
巻末には、戦後の冷戦構造にまで影響をあたえた「ゾルゲ事件」の全体像を包んだ、小尾俊人「歴史のなかでの「ゾルゲ事件」」を付す。

内容説明

1930年代、日本を舞台に世界を変えた男、リヒャルト・ゾルゲ、スパイとして、ジャーナリストとして、知識人として、ゾルゲは戦前の日本、われわれが失いつつある「昭和」の時代に何を見たか。日本についての論考7篇に、モスクワ宛「秘密通信」を収録。巻末には、戦後の冷戦構造にまで影響をあたえた「ゾルゲ事件」の全体像を包んだ、小尾俊人「歴史のなかでの「ゾルゲ事件」」を付す。

目次

1 日本の軍部
2 東京における軍隊の叛乱(二・二六事件)
3 日本の農業問題
4 日中戦争中の日本経済
5 日本の膨張
6 日本の政治指導
7 日本における私の調査
付 秘密通信(東京‐モスクワ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Fumi Kawahara

3
日本の農村の窮乏等々、軍と経済の分析もしているんだけど、大恐慌に続く金融危機が背景にあることを念頭にして読むのと読まないとじゃ、受ける印象が違うだろうなぁ、と。ゾルゲ自身共産主義者で資本主義は悪で失敗作だと思っていただろうし。ダメだったのは金本位制(固定相場)だったわけですが。それに、日本はいつだって大陸への侵略を画策してきた歴史があるってあ~た、三韓征伐・白村江・秀吉並べてもあ~た・・・それでよくずっと侵略の機会を窺ってきたようなこと書けるなぁ、と・・・そのストーリー、無理筋でわ?2018/06/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12059312
  • ご注意事項