出版社内容情報
舞台は19世紀後半のアメリカ中西部。ネブラスカの大平原でともに子供時代を過ごしたこの物語の語り手「ぼく」と、ボヘミアから移住してきた少女アントニーア。「ぼく」はやがて大学へ進学し、アントニーアは女ひとり、娘を育てながら農婦として大地に根差した生き方を選ぶ。開拓時代の暮しや西部の壮大な自然を生き生きと描きながら、「女らしさ」の枠組みを超えて自立した生き方を見出していくアントニーアの姿を活写し、今なお読む者に強い印象を残す。
著者のウィラ・キャザーは20世紀前半の米文学を代表する作家のひとりであり、その作風は後進のフィッツジェラルドなどに影響を与えた。アメリカで国民的文学として長く読み継がれてきた名作を親しみやすい新訳で贈る。
序
第一部 シメルダ一家
第二部 働きにでた娘たち
第三部 リーナ・リンガード
第四部 開拓者の女の物語
第五部 クーザック家の男の子たち
付録 序(1918年版)
解説(訳者)
訳者あとがき
ウィラ・キャザー[ウィラキャザー]
20世紀前半のアメリカ文学を代表する作家のひとり。1873年、ヴァージニア州の農家に生まれる。1883年、10歳のときにネブラスカ州に移住。1890年、ネブラスカ大学入学、在学中から地元紙に劇評などを執筆。1895年の大学卒業後は、ピッツバーグで雑誌編集者、高等学校の教師をしながら創作活動を行う。その後、生活と作家活動の拠点をニューヨークへ移す。1923年、『我らの仲間』(One of Ours, 1922)でピュリツァー賞受賞。『マイ・アントニーア』(My Antonia, 1918, 佐藤宏子訳、みすず書房、2010)以外のおもな作品に、『おお開拓者たちよ』(O Pioneers!, 1913)、『雲雀の歌』(Song of the Lark, 1915)『迷える夫人』(A Lost Lady, 1923)『教授の家』(The Professor’s House, 1925)『巌の上の影』(Shadows on the Rock, 1931)『サファイラと奴隷娘』(Sapphira and the Slave Girl, 1940)他多数。1947年、ニューヨークで没する。
佐藤宏子[サトウヒロコ]
1934年岩手県に生まれる。東京女子大学文学部英米文学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。マウント・ホリョーク大学大学院修士課程修了。イェール大学大学院アメリカ研究科研究員。東京女子大学名誉教授。著書『キャザー』(冬樹社、1997年)『アメリカの家庭小説』(研究社、1987年)『アメリカン・ガールの形成』(暮しの手帖社、2002年)他。訳書 イーディス・ウォートン『無垢の時代』(荒地出版社、1995年)エレイン・ショウォールター『姉妹の選択』(みすず書房、1996年)『英語圏女性作家の描く家族のかたち』(ミネルヴァ書房、2006年、共訳)『ゴースト・ストーリー傑作選』(みすず書房、2009年、共訳)ウィラ・キャザー『マイ・アントニーア』(みすず書房、2010年)。
内容説明
舞台は19世紀後半のアメリカ中西部。ネブラスカの大平原でともに子供時代を過ごしたこの物語の語り手「ぼく」と、ボヘミアから移住してきた少女アントニーア。「ぼく」はやがて大学へ進学し、アントニーアは女ひとり、娘を育てながら農婦として大地に根差した生き方を選ぶ。開拓時代の暮しや西部の壮大な自然をいきいきと描きながら、「女らしさ」の枠組みを超えて自立した生き方を見出していくアントニーアの姿を活写し、今なお読む者に強い印象を残す。著者のウィラ・キャザーは20世紀前半の米文学を代表する作家のひとりであり、その作風は後進のフィッツジェラルドなどに影響を与えた。アメリカで国民的文学として長く読み継がれてきた名作を親しみやすい新訳で贈る。
著者等紹介
キャザー,ウィラ[キャザー,ウィラ] [Cather,Willa]
1873‐1947。20世紀前半のアメリカ文学を代表する作家のひとり。1873年、ヴァージニア州の農家に生まれる。1883年、10歳のときにネブラスカ州に移住。1890年、ネブラスカ大学入学、在学中から地元紙に劇評などを執筆。1895年の大学卒業後は、ピッツバーグで雑誌編集者、高等学校の教師をしながら創作活動を行う。その後、生活と作家活動の拠点をニューヨークへ移す。1923年、『我らの仲間』(One of Ours、1922)でピュリツァー賞受賞
佐藤宏子[サトウヒロコ]
東京女子大学文学部英米文学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。マウント・ホリョーク大学大学院修士課程修了。イェール大学大学院アメリカ研究科研究員。東京女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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