出版社内容情報
インドの初代首相ネルーが娘に宛て語った歴史。「お誕生日を祝う手紙」に始まり、諸文明の誕生、アショーカ時代など、42通。本書は1930年代前半に、インドの数か所の刑務所内で執筆された。ネルーはイギリスの植民地支配に抗して、インド解放闘争に参加し、それを理由に禁固刑に処せられていた。かれは、このおしつけられた休息、「余暇と隔離」を、世界歴史の執筆にあてる。そして、自分の周期的な投獄による不在のために気がかりだった、幼い一人娘インディラの教育のためにと、手紙のかたちにし、たえず彼女に語りかけた。
第1巻は「お誕生日を祝う手紙」にはじまり、合計43通。インド、ギリシア・ローマ、中国、ペルシアにおよぶ文明の勃興と諸国の興亡、そしてキリスト教、ヒンドゥー教、仏教の起源と展開を語り、「生存のためのたたかい」とは何かを説く。
[全8巻]
序 V・K・クリシュナ・メノン
第四版によせて V・K・クリシュナ・メノン
まえがき
誕生日を祝う手紙
1 おとしだま
2 歴史の教訓
3 インド人の叫び
4 アジアとヨーロッパ
5 インド人の生い立ち
6 ギリシア人
7 ギリシアの都市国家
8 西アジアの諸帝国
9 伝統の重圧
10 古代インドの村落共和国
11 太古の中国
12 過去からのよびごえ
13 富のゆくえ
14 宗教の世紀
15 ペルシアとギリシア
16 ギリシアの興隆
17 若い征服者
18 マウリア王朝の創立者
19 悲しみの三か月
20 アラビア海
21 夢の旅
22 生存のためのたたかい
23 要約
24 神がみの寵児
25 アショーカ時代の世界
26 秦と漢
27 ローマ対カルタゴ
28 ローマ、共和国から帝国へ
29 南インドの優勢
30 辺境帝国
31 イエスとキリスト教
32 ローマ帝国
33 ローマの分裂
34 世界国家の理念
35 パルティアとササン朝
36 南方の開拓地
37 グプタ王朝のヒンドゥー帝国主義
38 フン人のインド侵入
39 インドと外国市場
40 諸国の興亡と諸文明の起伏
41 唐朝における中国の繁栄
42 朝鮮と大ニッポン
訳注
地図
西アジアと東南ヨーロッパの諸文明/中国文明の起源/ギリシアとペルシア/アレクサンドロスの帝国/アショーカ/ローマ帝国の形成/クシャーナ帝国時代のインド/インド人の植民/唐帝国
ジャワーハルラール・ネルー[ジャワーハルラール ネルー]
1889年生まれ。インドの政治家、民族独立運動の指導者。英国の支配に抵抗、1945年までに下獄9回、人生の最盛期を獄中に過ごした。この間、ガンディの不服従非暴力運動にも協力した。1947年の独立とともに、首相、外相および連邦関係相を兼ねた。49年連邦首相会議、55年バンドンのアジア・アフリカ会議と内政に外交に多面的な活躍をした。その反帝国主義、反植民地主義、反人種差別主義には戦後世界をリードしていく歴史感覚と民衆への愛情があった。1964年歿。おもな著書 『自叙伝』(「世界の名著」63、中央公論社、1967)、『インドの発見』(全2巻、岩波書店、1953-56)ほか。
大山聰[オオヤマサトシ]
1915年東京に生まれる。1938年東京大学文学部卒業。早稲田大学、東京都立大学教授、成城大学文学部教授、および東京芸術大学、早稲田大学講師を歴任。訳書 ティボール・メンデ『ネールは主張する』ほか。2002年歿。
内容説明
本書は1930年代前半に、インドの数か所の刑務所内で執筆された。ネルーはイギリスの植民地支配に抗して、インド解放闘争に参加し、それを理由に禁固刑に処せられていた。かれは、このおしつけられた休息、「余暇と隔離」を、世界歴史の執筆にあてる。そして、自分の周期的な投獄による不在のために気がかりだった、幼い一人娘インディラの教育のためにと、手紙のかたちにし、たえずかの女に語りかけた。第1巻は「お誕生日を祝う手紙」にはじまり、合計43通。インド、ギリシア・ローマ、中国、ペルシアにおよぶ文明の勃興と諸国の興亡、そしてキリスト教、ヒンドゥー教、仏教の起源と展開を語り、「生存のためのたたかい」とは何かを説く。
目次
誕生日を祝う手紙
おとしだま
歴史の教訓
インド人の叫び
アジアとヨーロッパ
インド人の生い立ち
ギリシア人
ギリシアの都市国家
西アジアの諸帝国
伝統の重圧〔ほか〕
著者等紹介
ネルー,ジャワーハルラール[ネルー,ジャワーハルラール] [Nehru,Jawaharlal]
1889‐1964。インドの政治家、民族独立運動の指導者。英国の支配に抵抗、1945年までに下獄9回、人生の最盛期を獄中に過した。この間、ガンディーの不服従非暴力運動にも協力した。1947年の独立とともに首相、外相および連邦関係相を兼ねた。49年連邦首相会議、55年憲法の成立、51年インド経済5カ年計画、54年ジュネーヴ会議、55年バンドンのアジア・アフリカ会議と内政に外交に多面的な活躍をした。その反帝国主義、反植民地主義、反人種差別主義には戦後世界をリードしていく歴史感覚と民衆への愛情があった
大山聰[オオヤマサトシ]
1915年東京に生まれる。1938年東京大学文学部卒業。早稲田大学、東京都立大学教授、成城大学文芸学部教授、および東京芸術大学、早稲田大学講師を歴任。2002年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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