出版社内容情報
フランスの哲学者パスカルは天才数学少年だった。「人間は考える葦である」「この無限の空間の永遠の沈黙がわたしをおびえさせる」などの名句を読み解き、最新の宇宙観やフラクタル理論につなげてみせる理科系の哲学入門。
吉永良正(大東文化大学)
内容説明
パスカルの言葉は知っているだろう。「人間は考える葦である」とか「この無限の空間の永遠の沈黙がわたしをおびえさせる」とか。ふだんは、モラリストやキリスト者としての面ばかり語られるパスカル。だがその思想は、徹頭徹尾、数学的思考をベースにしている。『パンセ』から最新の宇宙論やフラクタルへ。理科系の哲学入門。
目次
テクスト―パスカル『パンセ』より(考える葦(B347,B348)
永遠の沈黙(B205,B206,B208) ほか)
第1回 宇宙空間の永遠の沈黙(「考える葦」は日本人の常識?;頭を使えば、それでいいのか ほか)
第2回 無限大と無限小の中間(無限をめぐる三つの問題;進化というものの見方 ほか)
第3回 パスカルの数学的思考(読書にも適齢期がある;古典や聖書を読む意味 ほか)
著者等紹介
吉永良正[ヨシナガヨシマサ]
1953年生まれ。大東文化大学助教授。専門は哲学。日本におけるサイエンス・ライターの草分け的存在であり、著作活動は数学、生命科学、宇宙論、複雑系など多岐にわたる。『数学・まだこんなことがわからない』で第七回講談社出版文化賞科学文化賞を受賞。最近の研究テーマは数学概念を介した哲学と数学の交渉/没交渉の歴史とその再解釈
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