理想の教室<br> 『パンセ』数学的思考

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理想の教室
『パンセ』数学的思考

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  • サイズ B6判/ページ数 146p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784622083054
  • NDC分類 135.2
  • Cコード C1398

出版社内容情報

フランスの哲学者パスカルは天才数学少年だった。「人間は考える葦である」「この無限の空間の永遠の沈黙がわたしをおびえさせる」などの名句を読み解き、最新の宇宙観やフラクタル理論につなげてみせる理科系の哲学入門。
吉永良正(大東文化大学)

内容説明

パスカルの言葉は知っているだろう。「人間は考える葦である」とか「この無限の空間の永遠の沈黙がわたしをおびえさせる」とか。ふだんは、モラリストやキリスト者としての面ばかり語られるパスカル。だがその思想は、徹頭徹尾、数学的思考をベースにしている。『パンセ』から最新の宇宙論やフラクタルへ。理科系の哲学入門。

目次

テクスト―パスカル『パンセ』より(考える葦(B347,B348)
永遠の沈黙(B205,B206,B208) ほか)
第1回 宇宙空間の永遠の沈黙(「考える葦」は日本人の常識?;頭を使えば、それでいいのか ほか)
第2回 無限大と無限小の中間(無限をめぐる三つの問題;進化というものの見方 ほか)
第3回 パスカルの数学的思考(読書にも適齢期がある;古典や聖書を読む意味 ほか)

著者等紹介

吉永良正[ヨシナガヨシマサ]
1953年生まれ。大東文化大学助教授。専門は哲学。日本におけるサイエンス・ライターの草分け的存在であり、著作活動は数学、生命科学、宇宙論、複雑系など多岐にわたる。『数学・まだこんなことがわからない』で第七回講談社出版文化賞科学文化賞を受賞。最近の研究テーマは数学概念を介した哲学と数学の交渉/没交渉の歴史とその再解釈
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SOHSA

12
題名にある『数学的思考』に惹かれて手にとった。講義形式の内容は話し言葉そのままのわかりやすさだった。しかし、もう一歩、パスカルの思想に対する数学的思考の解説が欲しかった感が残った。とは言え『パンセ』への別の一面からのアプローチはやはり見事だった。(メモ)『数学的』片方が有限で他の一方が無限の軸(直線)はあり得るか。有限は無限に取り込まれ観察者の座標自体を特定できない状態に追い込むのならば、有限の片端はもはや数えることは不可能ではないのか。2013/03/12

nobusyu

2
パンセを読む前に読むと良いらしい。キリスト教徒、微分積分、哲学の素養ができるかも。2013/12/15

UR

2
入門には最適。わかりやすく丁寧で、文章も好き。2013/05/29

monel

2
☆哲学者、数学者、物理学者etc…天才パスカルの思考へといざなう入門書。数学的思考といえども難しい数式はなし。読後は、頭がすっきりして気持ちよい。2009/02/15

代理

0
パスカルをどう読むか教えてくれる本。当時と現代の宇宙観の違いや数学の発展などを織り交ぜつつ、数学者パスカルがなぜ祈りの道に入ったか説いていく。無限と無という問題に対するパスカルの答え。に対する答えに成っている本。2015/10/31

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