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第2巻 認識の現象学と認識論のための諸研究(表現と意味;スペチエスのイデア的単一性と近代の抽象理論)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
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意味とは何か? 意味をなぜ擁護するのか? 意味をイデア的対象として擁護した『算術の哲学』で、フレーゲのように数学自身ではなく、著者は心理学によって数学を基礎づけようとする。本書はその媒介となる言語に焦点を当て、志向性の導入とその充実性の条件を探りながら、ヒュームの因果性に関する「抽象理論」とブレンダーノの志向性概念を批判する。心や歴史に還元する態度には、経験的で帰納的な理論を普遍法則のように過信する傾向がある。個別的差異を統計計算し、一般性と共通性に振り回されて日々生活する我々自身が批判の対象となるのだ。2017/02/08
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