内容説明
ルソーを崩壊させかねなかった彼の精神的緊張の問題に関心を集中、その作品群のなかに分け入って、“透明”をキイ概念として、精巧で詳細な内面的伝記を構成した。ルソー研究の画期的な業績。内的世界と文学・思想的営為の対応を緻密に分析する。
目次
1 『学問芸術論』
2 社会批判
3 孤独
4 ヴェールに被われた像
5 ラ・ヌーヴェル・エロイーズ
6 誤解
7 自伝の問題
8 病
9 終身の禁錮
10 水晶の透明
著者等紹介
スタロバンスキー,ジャン[スタロバンスキー,ジャン] [Starobinski,Jean]
1920年ジュネーヴに生れる。最初医学を学び、後に文学を専攻する。J.ホプキンズ大学、バール大学を経て、ジュネーヴ大学名誉教授。芸術、言語、精神分析などの広い領域にわたって多彩な活動を展開しており、ヌーヴェル・クリティクを代表するもっとも権威ある一人である
山路昭[ヤマジアキラ]
1928年神戸に生まれる。東京大学文学部仏文学科卒業。明治大学名誉教授。2009年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。