寝そべる建築

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  • サイズ A5判/ページ数 291p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622077916
  • NDC分類 520.4
  • Cコード C0052

出版社内容情報

「立原道造の〈寝そべる建築〉は、まさに日本の建築史がほとんど正反対の方向へと進みだそうという時期に一瞬姿を見せた、建築のもう一方の方向性にほかならなかった。ふたつの方向のうちのひとつはもちろん〈丹下的〉なるものであり、そしてもうひとつが〈立原的〉なるもの、すなわち〈寝そべる建築〉だったとはいえないか。そしていうまでもなく建築の歴史は、ほとんど例外なく前者の方向で突き進んでいったのだ」
「もしも〈寝そべる建築〉という範疇がこの地上に実現できるのならば、そこではこれまでの評価基準はことごとく破綻することになるだろう」
詩人にして建築家・立原道造が切り開いた地平を示す表題作、「ル・コルビュジエのメディア戦略」「〈近代建築〉のアイデンティティは非ヨーロッパ的背景に開かれているか」「ルドゥーの夜とアジェの朝」「建築論として読むベンヤミン」「〈物質的記憶〉に向かって」「〈ディテール・モデル〉に関するいくつかの考察」「DUB建築序説」「〈建屋〉と瓦礫と」ほか、「建築零年」以後への応答。図版多数収録。

寝そべる建築 立原道造論

?T
ル・コルビュジエのメディア戦略
「近代建築」のアイデンティティは非ヨーロッパ的背景に開かれているか
カリフォルニアでウィーンと日本が出会うこと キングズ・ロードのシンドラー自邸
ミースの建築を写真に撮ること ブルノのトゥーゲントハット邸
物質写真序説 ローマン・ヴィシュニアックの「或る消滅せる世界」
世界モデルと気象学 パウル・クレーの絵画

?U
ルドゥーの夜とアッジェの朝
モードの空隙 エクトール・ギマールの「地下鉄」
シカゴの夢 ルイス・サリヴァンの「百貨店」
ウィーンの氷 オットー・ワグナーの「郵便貯金局」
神話の結晶 C・R・マッキントッシュの「芸術学校」
技術の蜂起前夜 アドルフ・ロースの「ミヒャエル広場スキャンダル」
建築のなかの戦争 ドイツ工作連盟と「スタンダード」
未来派の植物建築 アントニオ・サンテリアの「新都市」
近代建築のデッドエンド ジュゼッペ・テラーニの「カサ・デル・ファッショ」
建築論として読むベンヤミン

?V
「表面」の上に展開する建築たちのかたわらで
「小さきもの」に与えられた可能性を追いかけて 物質試行41「原宿のギャラリー」
「物質的記憶」に向かって 物質試行42「池田山の住宅」
ところで階段とはなにか 物質試行45「神宮前の住宅」
「ディテール・モデル」に関するいくつかの考察 「空洞三部作」
山の考古学 物質試行47「金刀比羅宮プロジェクト」
DUBHOUSE 物質試行51
DUB建築序説

「建屋」と瓦礫と 「テクノニヒリズム」以後

あとがき
初出一覧

内容説明

詩人にして建築家・立原道造が切り開いた地平を示す表題作、「ル・コルビュジエのメディア戦略」「建築論として読むベンヤミン」「DUB建築序説」「“建屋”と瓦礫と」ほか、「零年以後」への応答。

目次

寝そべる建築―立原道造論(ル・コルビュジエのメディア戦略;「近代建築」のアイデンティティは非ヨーロッパ的背景に開かれているか;カリフォルニアでウィーンと日本が出会うこと―キングス・ロードのシンドラー自邸 ほか)
2(ルドゥーの夜とアジェの朝;モードの空隙―エクトール・ギマールの「地下鉄」;シカゴの夢―ルイス・サリヴァンの「百貨店」 ほか)
3(「表面」の上に展開する建築たちのかたわらで;「小さきもの」に与えられた可能性を追いかけて―物質試行41「原宿のギャラリー」;「物質的記憶」に向かって―物質試行42「池田山の住宅」 ほか)

著者等紹介

鈴木了二[スズキリョウジ]
1944年生まれ。建築家、早稲田大学教授。68年、早稲田大学理工学部建築学科卒業後、竹中工務店設計部勤務。槇総合計画事務所出向を経て73年退社。70年、fromnow建築計画事務所設立。77年、早稲田大学大学院修士課程修了。82年、fromnow建築計画事務所を鈴木了二建築計画事務所に改称。作品「物質試行37 佐木島プロジェクト」(1995/日本建築学会賞)「物質試行47 金刀比羅宮プロジェクト」(2004/村野藤吾賞、日本藝術院賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

伊藤康人

2
近代建築の巨匠から都市、また写真や東日本大震災にまで、巧みな比喩を使用し、非建築分野と接続させながら力強く論じていく。やや強引な感じもあるが、一編の小説のような綺麗な文体と多彩なボキャブラリーのおかげで頭に入ってくる。まるで村上春樹の文のような比喩の巧みさと、文化的教養の豊富さに知的好奇心がくすぐられ、頁がどんどん進んだ。本編にフィッツジェラルドの名前が出てくるが、もしかしたら文の面白さはそこから影響されたのではと推察するぐらいに、気付いたら建築のみならず文章に魅了される。他の著書も読みたくなった。2014/08/19

椎名

1
文学と建築を、住宅というジャンルでつないだ立原道造についての文章から始まる。「建築がぼんやりとまどろんでいる。建築がうたたねしている。目が覚めていても寝そべっている」建築の姿。その心地よさを想像した。 コルビジェの作品を挙げながら、窓(開口部)の映画性について書いている部分も面白かった。 後半、物質試行についての話の中に目地の話があった。意匠がどれだけ異なっても、建築部材によって生じる「目地」という既製性。(それを徹底的にコントロールしているのが谷口吉生なのかもしれない)2020/08/30

Yuko

1
「詩人にして建築家・立原道造が切り開いた地平を示す表題作ほか、『ル・コルビュジエのメディア戦略』をはじめとする<近代主義>批判、近代建築の前夜、著者自身の携わった作品に関する文章等を集成。」立原道造が建築家だったとは知らなかったが、建築に対するスタンスが面白い。立つ建築ではなくて寝そべる建築。その他、廃墟を見据えた建築、権威の象徴としての建築、威厳vs尊厳、DUB(膨張・圧縮)建築説等々、建築を見つめる様々な視点が興味深い。最終話の津波で流れてしまった家屋、瓦礫、そして福島原発の建屋の記述は胸を打つ。2014/11/19

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