出版社内容情報
話題作『ティエンイの物語』の中国系フランス作家の最新かつ最高作。古代中国を舞台に男女三人の友愛のドラマをギリシャ悲劇のように
フェミナ賞受賞作『ティエンイの物語』が日本でも高い評価を得た、中国系フランス作家の最新にして最高傑作。題材を古代に採り、秦の始皇帝を暗殺しそこなう男、楽器「筑」の名人、酒楼から宮廷に召される美女の三人が織りなす友愛のドラマを、ギリシャ悲劇の形式で詩的に物語る。日本版では、この中篇に加えて、チェンがフランス語への情熱を論じたエッセイ「ディアローグ」と、訳者による著者インタビューを付録とした。
さまよう魂がめぐりあうとき(小説)/
ディアローグ(対話)フランス語への情熱(エッセイ)/
縁組した言葉で作家になること(インタビュー)/
訳者あとがき
内容説明
始皇帝暗殺を企てる荊軻と高漸離、彼らと永遠に結ばれる春娘が織りなす友情愛。『ティエンイの物語』のフランス作家による、古代劇のごとき三声のドラマ詩小説。
著者等紹介
チェン,フランソワ[チェン,フランソワ] [Cheng,Francois]
程抱一。フランスの作家・詩人・書家。1929年、中国江西省南昌に生まれる。南京大学で学業を修めた後、1948年、渡仏。1960年代からパリ東洋語学校で教えるかたわら、フランス詩の中国語訳、中国詩のフランス語訳をおこなう。1977年、『中国の詩的言語』により、フランスの読書界に現れる。以降、詩集のほか、詩論、書論、画論など著書多数があり、多くの言語に翻訳されている。初めての小説である『ティエンイの物語』は高く評価され、フェミナ賞を受けた
辻由美[ツジユミ]
翻訳家・作家。著書に『世界の翻訳家たち』(1995、新評論、日本エッセイストクラブ賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
- 評価
かもしか堂の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ドミニク
ハルト