出版社内容情報
樹木画の特徴に加え年代別に出やすい感情、家庭環境などを組み合わせた統計的解釈手法を示す。付録に「バウムテスト透視図」を付す。
内容説明
描かれた木から、いかに被検者の深層意識に接近していくのか。豊饒なフランス児童心理学の知見、圧倒的回数の統計的処理にもとづく描画サイン。象徴的解釈を超え、バウムテストの新地平を拓く。
目次
第1章 バウムテストの歴史(研究史;描画サインとその心理学的意味)
第2章 方法論(方法―実施方法と解釈;解釈の具体例)
第3章 情緒成熟度尺度(情緒成熟度尺度;各年齢ごとの性格特性)
第4章 描画サインの布置と心理学的意味の研究(方法と問題点―心理学的意味と描画サインの間に存在する関係性を確立するために;サインの布置と解釈―心理的項目と描画サイン;描画サインの布置間における検討―一般的描画サインの布置)
第5章 環境の影響について(バウムテスト以外の投影法検査による結果と検討。社会環境から見たバウムテストの考察;事例ピエール 描画13、14;事例エグランチーヌ ほか)
著者等紹介
ストラ,ルネ[ストラ,ルネ][Stora,Ren´ee]
1912‐1990。パリ大学、職業訓練研究所を修了後、国立科学研究センター(CNRS)にて心理学と精神分析の研究に従事。その後、小児医療心理センターであるクロード・ベルナール研究所の研究員となり、その生涯を心理検査の実践と研究に捧げた
阿部惠一郎[アベケイイチロウ]
1949年生まれ。1975年早稲田大学文学部卒業、1985年東京医科歯科大学医学部卒業。茨城県立友部病院、国立武蔵野学院、八王子刑務所、千葉刑務所を経て、創価大学教育学部教授・あべクリニック院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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