現象としての人間 (新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 407,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622075974
  • NDC分類 112
  • Cコード C1010

出版社内容情報

昨年話題となった書『神父と頭蓋骨』の主人公、テイヤールの主著。人間が存在する意義を、宇宙・生命・先行人類の進化に位置づける。

内容説明

イエズス会の司祭、そして北京原人の発掘に関わった科学者、テイヤールの主著。人類と神の存在を宇宙にさぐる、深遠な思想を展開。「生涯と仕事」を付した新版。

目次

第1部 生命が現われるまで(宇宙の素材;物質の内面;幼年期の地球)
第2部 生命(生命の出現;生命の膨張;デーメーテール)
第3部 思考力(思考力の発生;精神圏の展開;近代の地球)
第4部 高次の生命(人類集団の未来;集団を超えるもの―高次の人格;地球の最後)

著者等紹介

シャルダン,ピエール・テイヤール・ド[シャルダン,ピエールテイヤールド][Chardin,Pierre Teilhard de]
1881‐1955。フランスに生れる。1899年にイエズス会に入り、哲学、神学、地質学、古生物学を学ぶ。1911年司祭に叙階される。1914年第一次世界大戦に担架兵として従軍。1920‐23年パリのカトリック大学地質学助教授。1923年黄河流域学術調査隊の一員として中国に渡り、以降1946年までの大半を中国で過ごした。この間、ゴビ砂漠、オルドス地方の探険、インドからビルマ(ミャンマー)、ジャワに及ぶ学術調査旅行、さらに周口店における北京原人発掘調査などをおこない、地質学、古生物学の研究に情熱を傾けた

美田稔[ミタミノル]
1929年広島に生れる。駐日ベルギー大使館勤務を経て、現在翻訳に従事、特にテイヤールの翻訳に専念。日本テイヤール研究会代表。現代フランス思想専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

28
**キリスト教**宗教ネタの小説読解の為読了。『物理現象としての人間』という大胆な思考実験に挑んだのは、自身がイエズス会の司祭であり、また北京原人の発掘に関わった科学者であるテイヤール氏。科学とキリスト教の融和的統合を目指した著者の目的とは!?――SFの究極のテーマの1つである『神との邂逅』に対し、リー・ストロベル著『宇宙は神が造ったのか?』は科学と宗教のすり合わせに対して一定の成果を提示したが、結果的には"宗教>科学"に帰結した。 ⇒続き2013/09/13

hikarunoir

8
ニューエイジorシンギュラリティ思想やハードSFの元ネタとリンク探しに。意外と真っ当な主張で、徹底し宗教用語を排して語る姿勢もフェア。2017/11/20

イボンヌ

7
古生物学者、キリスト教的進化論とのこと。僕等はオメガ点へと到達出来るのだろうか2019/03/09

kinka

6
進化論ミーツカトリック。それ大丈夫かと思ったら、案の定生前は異端扱いで、著作は没後に出されたものが大半。この本は、中でも一番有名なものらしい。内容も凄いわ。進化とは精神的、内的エネルギーの蓄積と収斂であって、明確な矢印を持つ進歩であると言い、思考力を持つ人間は生物圏を脱して、それぞれが役目を持ちながら有機的に繋がる精神圏なるものに移行し、遂にオメガ点と名づけられた進化の頂点に至る…ちょっと何言ってるか分からない。而して本の体裁は科学の話で、語られる事も理論的。上方に大きなものを置くのは凄く宗教的だけど。2015/07/24

あっちゃんのパパ

1
評価=3:この著作が第二次世界大戦時に北京で執筆されたと知って驚いた。キリスト教の司祭であり、古生物学者である著者が、過去から現代までの人類の進化を客観的に記述し、将来的にオメガ点に収斂するというものであった。オメガ点とはよく理解できていないが、人類が到達すべき精神性=愛?なのであろうか。自分の理解力の無さから評価ポイントは3とした。2023/11/17

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