内容説明
“DNAは自らを書き換える自己変革能を内蔵する”。変異を起こす化学的構造を精査し、DNA配列の後天的な変化と生物の多様化戦略の原型に光をあてる。
目次
第1章 二重らせんの秘密―「変化」を内包するDNAの構造(DNAは紐である;RNAとタンパク質)
第2章 DNAの代謝(メタボリズム)(複製;修復;組換え尾と有性生殖;DNAの自己変革能から見たがん)
第3章 ゲノムDNAのプラットフォーム―染色体(染色体の構造;性染色体;染色体末端 テロメア;染色体分配の要 セントロメア)
第4章 クロマチン、エピゲノムとDNAの自己変革能(後天的遺伝のしくみ;エピゲノムと生命現象;エピゲノムと病気;獲得形質は遺伝するか;環境とDNA;エピゲノム修飾を調節して遺伝子をつくり出す)
第5章 生命の多元性と社会(DNAが目指すのは「最高効率」ではない;複雑系と共生)
著者等紹介
太田邦史[オオタクニヒロ]
1962年東京に生まれる。85年東京大学理学部卒業。90年同大理学系研究科生物化学専攻博士課程修了、理学博士。91‐2006年、理化学研究所研究員。07年から東京大学大学院総合文化研究科教授。2006年Invitrogen‐Nature Biotechnology賞(ベンチャー部門)。07年、文部科学大臣表彰・科学技術賞(研究部門)受賞。小学生時代に植物観察や東京都中央区立の小学校共同運営の実験教室で科学に関心を持ち、高校生の時に分子生物学に触れ、研究の世界を目ざす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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