内容説明
幕末日本とゴッホ一族の関わりから画家の失恋の真相・ゴーガンとの破綻・病いと自死まで。憶測を排し、多くの手紙を歳月に沿って丹念に解読し、稀有の芸術家の“人間像”を開示した書き下ろし。
目次
オランダと日本
画廊の徒弟
伝道と流離の月日
『悲しみ』の女、シーンと
辺境の泥炭地そしてニュネンの村で
パリのテオの家で
南仏の透明な光と色―日本のような
ゴーガンとの共同生活、黄色の家
アルル市立病院の日々
サン=レミの精神病院
オーヴェール―麦畑の広野の丘
フィンセントの死、そしてテオも
著者等紹介
二見史郎[フタミシロウ]
1928年神奈川県に生れる。1951年東京大学文学部哲学科卒業。愛知県立芸術大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
2
14-31 赤37 研究家もどうぞ 詳伝です。。やはりシャポニズムが…日本のゴッホ人気は抜群? 棟方志功も 曰く「ワ(私)だば、バン・ゴッホのようになりたい!」も人気の一因とか…浮世絵?1855年安政から二年半、長崎の海軍伝習所であの勝海舟先生や榎本武揚等の教育をした阿蘭陀のス・グラーウェン一等兵はゴッホの叔母さんと結婚している。日本からのお土産は格調高い工芸品や浮世絵なのだ。また西周等公費留学生・士大夫=政府高官もハーグに下宿している。 2010/12/21
sossii
0
淡々とした描写に好感がもてる一冊。ただ、日本との関係を強調することにはあまり意味を感じなかった。2011/08/22