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翻訳学入門

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  • サイズ A5判/ページ数 363p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622074557
  • NDC分類 801.7
  • Cコード C1080

内容説明

翻訳学は、翻訳の現象と理論の研究に関する分野であり、言語学、比較文学、コミュニケーション理論、哲学、カルチュラル・スタディーズを包含する。主要研究を概観した本格的入門書の決定版。主要な概念の説明、翻訳理論の概要をまとめた導入、翻訳付きの例文、事例研究、章のまとめ、討論と研究のための論点から成る。

目次

第1章 翻訳学における主要な論点
第2章 20世紀以前の翻訳理論
第3章 等価と等価効果
第4章 翻訳の産物とプロセスの研究
第5章 機能的翻訳理論
第6章 談話分析とレジスター分析のアプローチ
第7章 システム理論
第8章 文化的・イデオロギー的転回
第9章 翻訳者の役割
可視性、倫理、社会学
第10章 翻訳の哲学的理論
第11章 新メディアからの新たな方向性
第12章 結論のことば

著者等紹介

マンデイ,ジェレミー[マンデイ,ジェレミー][Munday,Jeremy]
英国、リーズ大学(University of Leeds)上級講師(senior lecturer)、専攻はスペイン研究と翻訳学。翻訳家(スペイン語、フランス語から英語へ)としても活躍している。専門は、翻訳理論の応用、スペイン及び南米文学の翻訳、記述的翻訳研究(特に文学作品や政治関連書における文体とイデオロギー)、及びコーパスを用いた翻訳ツールの応用、など。翻訳理論研究の第一人者であり、『翻訳学入門』は、翻訳理論をコンパクトにまとめた翻訳研究の基礎文献として高く評価されている

鳥飼玖美子[トリカイクミコ]
東京都港区で生まれる。上智大学外国語学部イスパニア語学科卒業。コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジ修士課程(英語教授法)修了(MA)。サウサンプトン大学人文学研究科博士課程修了(Ph.D.)。現在、立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授(研究科委員長)。大学在学中より同時通訳者として第一線で活躍。また、NHK教育テレビ「ニュースで英会話」(2009年4月より)の講師および監修をはじめ、英語教育の最前線を担ってきた第一人者。専門は、通訳翻訳学、言語コミュニケーション論、英語教育学。公的役職として、日本通訳翻訳学会会長、日本翻訳家協会理事、国際文化学会常任理事、大学英語教育学会評議員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サアベドラ

18
20世紀後半以降、欧米を中心に急速に進歩を遂げている翻訳学(Translation studies)の概説書。1950年代から現在までの重要な研究とその意義を通時的にまとめている。日本における翻訳の理論的研究は、これまでナイダやムーナンなどが散発的に訳された程度であり、本書をもってやっと日本の一般読者に翻訳学という学問が体系的に紹介されたことになる。その意義は極めて大きい。しかし、訳書としての本書は大量の誤植、表記の不統一、歪な体裁、内容の理解不足によると思われる誤訳など、残念ながらひどい出来である。2014/12/24

ポカホンタス

5
翻訳学の端緒から現代的展開まで、わかりやすく解説されている。全体的なオリエンテーションをつけるのに最適。教科書であることを意識されているせいか、各章にまとめがあり、討論のポイントが示されている。図示も多く、理解を助ける。教育的配慮についての勉強にもなった。2011/09/25

あだこ

4
翻訳学の通史的入門書。その発展はどうやら、異なる学問領域からの関心に順じているようだ。言語学→文学→哲学→メディア論というように。理論としては確立しつつはあるが、「翻訳」の範囲が広くなればなるほど、領域としての自立性は失っていくように思う。2009/06/11

Nobody1

2
翻訳学に関する網羅的な紹介。翻訳におけるミクロ(言語学的)の考察と、マクロ(文化的、コンテクスト的)の考察。言語学的考察では、等価の問題が重要。「ははあ、これは柴田さんがいってたことににている」等と思い当たることになる。文化的考察では、翻訳が、ポスコロやジェンダー理論なんかと結びついて、「翻訳学」ということばからはなかなか想像しにくい、刺激的な問題が紹介されていく。2014/01/16

Kanae

2
レポートで大いにお世話になった一冊。箇所によっては読みづらいところがあったのは、監訳だからか。それでも理論的には分かりやすかった。2012/07/30

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