ルーダンの憑依

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  • サイズ A5判/ページ数 394,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622073970
  • NDC分類 235.05
  • Cコード C0022

出版社内容情報

17世紀に起こった有名なルーダンの修道女の集団憑依事件を、丹念かつ劇的に跡づけていく。フランス史・中世史研究の重要文献

内容説明

歴史はなぜ憑依的現象をくりかえすのか?中世末期、フランスの一地方都市で発生した修道女集団憑依事件。悪魔祓い裁判へといたる社会のメカニズムが“歴史人類学”的手法のもとに現出する。

目次

歴史はけっして確実なものではない
憑依はいかにして起こったか
魔術のサークル
憑依の言説
被告ユルバン・グランディエ
ルーダンにおける政治―ローバルドモン
予審開始(一六三三年一二月‐一六三四年四月)
憑依者の劇場(一六三四年春)
医師の視線(一六三四年春)
真実の奇形学
魔法使いの裁判(一六三四年七月八日‐八月一八日)
刑の執行(一六三四年八月一八日)
死のあと、文学
霊性の時―sジュラン神父
ジャンヌ・デ・ザンジュの凱旋

著者等紹介

セルトー,ミシェル・ド[セルトー,ミシェルド][Certeau,Michel de]
1925年フランス・サヴォア県シャンベリー生まれ。パリ、リヨンなどの大学で古典文学・哲学などを修めつつ、神学校で研修に励む。宗教学博士。パリ・カトリック学院、パリ第8・第7大学で教えたのち、カリフォルニア大学教授、パリ社会科学高等研究学院教授を歴任。1986年パリで没

矢橋透[ヤバセトオル]
1957年鎌倉市生まれ。筑波大学比較文化学類、大学院文芸・言語研究科で学ぶ。博士(文学)。現在岐阜大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いとう・しんご singoito2

5
ド・セルトーをもう少し読んで見たいと思っていたので借りてきました。1632年にルーダンで起った悪魔憑き事件のお話。もちろん近代的な診断書や病理解剖書などあるはずもなく、延々と続く証言をどう読むか、というある意味、歴史記述とは何を記述しているのか、という問いを実践的に展開して見せてくれる大胆で野心的な試み。センテンスも完結で、章立てもテンポ良く、読みやすい本でした。2024/07/12

takao

2
悪魔の憑依現象2022/04/12

S(((O)))MA

1
多くの小説や映画の題材になっている『ルーダンの憑依』事件を膨大な資料を元に構成した研究書。事件そのものというより、事件を中心に当時の宗教観や風俗に重きを置いている感があるので、そういった歴史的背景も含め興味深く読んだ。一人の人間が周囲の思惑によって、罪を着せられ孤立して行く様が恐ろしい。2010/03/21

tokky.com(dm)

0
そう易々と咀嚼できる類の本ではないが、その華麗な筆捌きで頭の中の空きスペースをモリモリと作ってくれたという意味では心が軽くなる本(*効果には個人差があります)。憑依を「科学的」に解明する本ではないです、念のため。2012/09/24

pyidesu

0
パニック群像劇。2022/12/22

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