感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
55
【来るに来る所無し。去るに去る所無し】鎌倉時代の高僧・大応国師(南浦紹明)は、駿河の地・井宮神社近くの地で生まれ(「大応国師産湯の井」がある)、建穂寺で仏法を学ぶ。先達・聖一国師や白隠禅師についても論じているのが嬉しい。カラー口絵には、鎌倉時代:駿河国中央のイメージ図。巻末に国師関連略年譜と参考文献。<お茶の伝播にも一役買っている。茶の湯で使用する台子やお茶の作法などが書かれた茶書も日本に持ち帰っている。茶の湯の文化は、一説には大徳寺を中心に発展したと言われるが、日本への橋渡し役は大応国師である>と。⇒2025/09/15