出版社内容情報
ケインズの『雇用,利子および貨幣の一般理論』とならぶ現代理論経済学の古典.本書は,純粋経済理論のみならず応用経済学に分析の基礎を提供する厚生経済学においても多大の功績を残した.ヒックス(一九〇四―八九)は,この本に代表される一般均衡理論への貢献によって,一九七二年ノーベル賞を受賞した.付・索引.(解説 根岸 隆)
内容説明
ケインズの『雇用、利子および貨幣の一般理論』とならぶ現代理論経済学の古典。
目次
動学的体系の運行(生産の計画、価格と生産計画;利子と生産計画;費消と貨出;貨幣に対する需要;全体系の一時的均衡;資本の蓄積;結論―景気循環)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
10
「私的個人の動学的問題は、収入のある与えられた予想流列からその個人が購入できると予想しうる諸商品の陳列の様々な集まりの中から、もっとも望ましい流列を選択することであると考えるべきもののようである」(74頁)。最適な選択を限られた予算の中で効用最大化する。これは消費者として当然の行動に思えるが、必ずしも最適化どうかは買ってみた後の話になる。財やサービスを見る眼、質の良さなど確かな情報や知識が不可欠。賃金硬直性は失業を前提にする(162頁)。低賃金の非正規雇用が常態化し、選択も限られているので経済活性しない。2013/09/19
シンドバッド
0
サミュエルソン全盛の学生時代には読む必要がなかったものを、読んで、講義でのモデルが記憶の底から、うっすらと浮かび上がる。2016/08/01
TH
0
数学補論と脚注以外は読了。個人的に金利の話のところが面白かった。2016/05/15
のほほんなかえるさん
0
上巻に続き。たぶん理解していない。ケインズも読んでみねばっ!2011/02/07