エドワード・サイードOUT OF PLACE

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  • サイズ B6判/ページ数 249p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784622072119
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C1010

出版社内容情報

パレスチナ周辺で何が起こり、何が考えられているかについて明快なメンタルマップを提示する最良のサイード入門書。

『阿賀に生きる』『まひるのほし』『SELF AND OTHERS』『花子』ほかで知られる日本屈指のドキュメンタリー映画作家・佐藤真が渾身のロードムービーを完成させた。『エドワード・サイードOUT OF PLACE』(製作シグロ)である。

みすず書房からは、その採録シナリオ全編(+監督の補足説明、画面抜きのショット58点)、ロケハンから編集にいたるまでを詳細に綴った監督の制作ノート「声の共振を求めて」(撮影風景ほかスチール14点、地図1点)に加え、チョムスキー、バレンボイムほか本編でカットされた膨大な関係者インタビューの復元収録「エドワード・サイードを語る」(映画完成後のインタビューも含む)で構成された同名単行本。

内容説明

『阿賀に生きる』ほかで知られる日本屈指のドキュメンタリー映画作家・佐藤真が渾身のロードムービーを完成させた。『エドワード・サイードOUT OF PLACE』である。本書は採録シナリオ全編、ロケハンから編集までを綴った監督の制作ノートに加え、チョムスキー、バレンボイムほか本編でカットされた膨大なインタビューを復元収録。パレスチナ周辺で何が起こり、何が考えられているかについて明快なメンタルマップを提示する最良のサイード入門書。

目次

声の共振を求めて―制作ノート
エドワード・サイードを語る(I Belong to You―絆を求めて;コロンビア大学;パレスチナの外から;パレスチナの内から;イスラエル人との対話;音楽家)
エドワード・サイードOUT OF PLACE―採録シナリオ
映画ガイド

著者等紹介

佐藤真[サトウマコト]
1957年生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。ドキュメンタリー映画作家。映画美学校主任講師、京都造形芸術大学教授。作品『阿賀に生きる』(阿賀に生きる製作委員会1992)『まひるのほし』(シグロ1998)『SELF AND OTHERS』(ユーロスペース2000)『花子』(シグロ2001)『中東レポート―アラブの人々から見た自衛隊イラク派兵』(シグロ2004)『阿賀の記憶』(カサマフィルム2004)

中野真紀子[ナカノマキコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

空虚

13
①佐藤真のエドワード・サイードのドキュメンタリー映画『OUT OF PLACE』の採録シナリオ、インタビュー資料、制作ノートを一冊にまとめた本。パレスチナ問題にコミットしてきたわけでもなく、生前にサイードに会うことすらなかった、門外漢の自分がサイードの映画を撮るとはどういことか、と佐藤は本書の中で何度も自問している。西欧のアカデミックな環境で生まれた理論も、ひとたび特定の時代背景や、特定の場所を、特定の人間から離れれば、転用、流用され、あるいはクレオール化してゆく。2016/04/23

sansdieu

0
ドキュメンタリーとともに当然この副読本も日本独自企画である。本書では、映画の限界を超えて、シオニズム問題に対する解決策としてサイード化が提唱したバイナショナリズム/二民族一国家論、自伝『遠い場所の記憶』での自分はまとまりの一潮流だと思われるという結語、そしてわたしは最後のユダヤ系知識人であるということばに関しておもにサイード自身以外の他人の証言が掘り下げられていく。いくつか出版されているインタヴュー集とともに、サイードが取り組んだパレスチナ問題への入門編として最適だ。映画のシナリオも採録されている。2025/10/18

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