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内容説明
本書のタイトル「はるかなる視線」とは、世阿弥の“離見の見”に触発されたタイトルである。文化人類学とは、観察者のネイティブな文化とは異なった文化の研究であるが、同時に、みずからの文化への反省である。著者にとっては、カルテジアン文化の深化の試みでもあるのだ。そして著者は、多様な題材をとおしてそれを提示してみせる。『神話論理』以後の新しい視座と可能性を示した本書は、たえず前進しつづける著者の学問への態度によって、われわれに新鮮な感銘をあたえる。
目次
環境と表象(言語学の教訓;宗教・言語・歴史―フェルディナン・ド・ソシュールの未刊原稿をめぐって;神話の可能性から社会的実存へ)
信仰・神話・儀式(宇宙性と分裂病;神話と失念;アメリカのピタゴラス ほか)
拘束と自由(ある瞑想的画法;ある若き画家へ;ニューヨーク・あと追いと予示の町 ほか)
著者等紹介
レヴィ=ストロース,クロード[レヴィストロース,クロード][L´evi‐Strauss,Claude]
1908年ベルギーに生まれる。パリ大学卒業。1931年、哲学教授資格を得る。1935‐38年、新設のサン・パウロ大学社会学教授として赴任、人類学の研究を始める。1941年からニューヨークのニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチで文化人類学の研究に従事。1959年コレージュ・ド・フランスの正教授となり、社会人類学の講座を創設。1982年退官。アカデミー・フランセーズ会員
三保元[ミホモト]
1932年、神戸に生まれる。1957年、パリ大学文学部卒業。1957‐74年、日本放送協会国際局に勤務。元国際基督教大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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