内容説明
中学一年の少年が体操クラブでC難度の技を練習中、鉄棒から落下。首の骨を損傷し、全身麻痺になってしまった。一瞬の事故が、少年から自由と夢を奪ってしまったのだ。息子の身体から出ている17本もの管。それを目の当たりにしたとき、母は全力をかけてわが子を救い、「退院」という大きな目標に向かって努力することを決意する。しかし、看病疲れ、自宅のバリアフリー改造、在宅療養のための設備投資や看護実習など、次々に立ちはだかる壁…。家族はどうやってそれらを突破していくのか。そして家族の頑張りに応えるかのように奇跡的回復を遂げながら最期まで頑張った少年の、6年間の記録。
目次
第1章 事故の日
第2章 救命救急センター
第3章 小児病棟の日々
第4章 退院に向けての準備開始!
第5章 看病疲れ
第6章 夢にまで見た自宅療養
第7章 建二の声が!!
第8章 お腹が苦しいよう…
第9章 突然の死
第10章 建二君の思い出