出版社内容情報
かつては哲学者たらんとした著者が、なぜ科学的心理学の道を選んだのか。個人的経験を通しての科学と哲学への鋭い視角=切実なひびきが示される。<初版1971年>
目次
第1章 わたくしはなぜ哲学に進まなかったか
第2章 科学と哲学
第3章 超科学的認識の誤った理想
第4章 哲学的心理学の野心
第5章 哲学と事実問題
著者等紹介
ピアジェ,ジャン[ピアジェ,ジャン][Piaget,Jean]
1896‐1980。スイスのニューシャテルに生れる。はじめニューシャテル大学で動物学を学ぶ。その後、チューリッヒ大学、パリ大学で心理学を学び、またルソー研究所で知能の発達心理学的研究に没頭したが、これが後に世界的名声をもつ心理学者かつ認識論学者になっていく出発点となった。子どもの精神の本質が自己中心性にあると発表して、学界に大きな反響を呼んだのは27歳の時であった。彼の発達心理学の研究業績は、新教育の理論と実践に影響を与えた。第二次大戦後、主要な関心は発生的認識に向い、著作を次々に生み出す傍ら、ジュネーヴに発生的認識論の国際的研究センターをつくり(1956)、海外の研究者と交流、研究の発展に寄与した
岸田秀[キシダシュウ]
1933年香川県に生れる。1956年早稲田大学文学部心理学科卒業。現在和光大学教授
滝沢武久[タキザワタケヒサ]
1931年東京に生れる。1953年東京大学教育心理学科卒業。現在大妻女子大学教授
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