出版社内容情報
国際連盟事務次長としてキリスト教者として真摯な一生を描く。教えを受けた著者の感銘が伝わる。
内容説明
「願わくはわれ太平洋の橋とならん」―新渡戸稲造の有名なことばである。そしてこれは、彼の終生をつらぬいた念願であり、彼の生涯はこれの実行に捧げられた。外にあっては、国際連盟事務次長、国際知的協力委員会の中心として東西の融和に努め、内にあっては、キリスト教の精神による日本国民の教育に尽すなど、その世界的活動と精神の高みのゆえに、彼こそはまこと偉大な国際人、自由人、真のキリスト教者と呼ばれるにふさわしい。本書には、新渡戸稲造の真摯な一生が、生き生きとよみがえる。かつて教えを受けた著者による、師への敬慕と深い感銘、長年の研鑚から、これは成った。
目次
1 幼年時代
2 東京修業時代
3 札幌農学校入学より渡米まで
4 アメリカ留学時代
5 ドイツ留学時代
6 札幌農学校教授時代
7 療養生活の時代
8 社会的活動の時代
9 結び
著者等紹介
松隈俊子[マツクマトシコ]
1900年ハワイに生れる。1922年東京女子大学実務科一部本科卒業。東京女子大学寮監および生徒主事、1952-1976年横浜家庭裁判所調停委員、東京女子大学比較文化研究所嘱託を勤める。1996年沒
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