出版社内容情報
ヴァレリー、ベンヤミンと並ぶ批評家が、想像力と筆力を駆使した、歴史文学=大河ドラマの名著。
内容説明
ヴィーコのナポリから始まった物語は、上巻で、パブーフのパリへ、ボストン郊外の理想農場ブルック・フォームへ、そしてマルクスとエンゲルスが『新ライン新聞』を発行したケルンへと至った。下巻では、ロンドンで「商品の詩人、そしてプロレタリアートの独裁者」となるマルクスとペテルブルグの「若き鷲」トロツキーが登場、さらにレーニンはペトログラードのフィンランド駅で「人類史上はじめて、歴史哲学の鍵が、現実の歴史の錠にぴったり合う瞬間を目前にする」。ヴァレリー、ベンヤミンと並ぶ20世紀アメリカの批評家が、豊かな歴史的想像力と筆力を駆使した、驚異の歴史文学=大河ドラマ。待望の邦訳、ついに刊行。
目次
歴史を演ずる者―バクーニン
カール・マルクス―商品の詩人、そしてプロレタリアートの独裁者
マルクスの死
レーニン(ウリヤーノフ兄弟;偉大なる校長)
トロツキー―若き鷲
歴史を自分と同一視するトロツキー
自分を歴史と同一視するレーニン
フィンランド駅に立つレーニン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
傘緑
26
「マルクス:社会主義的不平等と民主主義に向かって、進め!(マルクスは顎鬚を剥ぎ取る。すると、その下から、スターリンの笑い顔が現われる)」マルクスの比重が大きすぎる。バクーニンに一章を設けているが、「革命の世紀の群像(原題:…acting of history)」であるなら絶対にブランキ、そしてプルードンやクロポトキン、遊び心でエヴノ・アゼフやマリノフスキーも章を分けて扱うべきだったと考える。以上の総括の結果、著者のブルジョワ(城塞に守られたる者)性反革命的姿勢に自己批判を求める(※悪まで個人の感想です)2016/11/08
takao
1
ふむ2024/09/19
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- 和書
- 力学 朝倉物理学選書