殺人と狂気―世紀末の医学・法・社会

殺人と狂気―世紀末の医学・法・社会

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  • サイズ B6判/ページ数 414,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622041078
  • NDC分類 498.99
  • Cコード C1047

出版社内容情報

殺人者が精神異常とされたとき、法廷はどう裁くのか。19世紀パリを舞台に法と医学の相克を描く。

内容説明

殺人を犯した者が「精神異常」と判断された場合、法廷は事件をどう裁けばよいのか?世紀末パリで起こったさまざまな殺人事件の記録を素材に、近代の「知」と社会との興味深い相互作用を浮き彫りにする。犯罪学の登場とその背景、あらゆる言説に入り込む階級とジェンダーの影。分野を越えた視覚を提供する気鋭の労作。

目次

第1章 序
第2章 医学的アプローチ
第3章 医学、法律、犯罪学
第4章 訴訟手続と医学的介入
第5章 女性、ヒステリー、催眠術
第6章 女性犯罪と激情
第7章 アルコール症と労働者階級の男性
第8章 男性、名誉、激情犯罪
第9章 結論

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

抹茶ケーキ

1
1900年前後に起こった精神医学と法学の対立の歴史的記述。基本的な対立項は、自由意思対決定論で、それにジェンダー的なバイアスや階層的なバイアスが絡まって当時の状況を作ったらしい。近年にはかなり強い自由意志論(合理主義)が復活してきているけど、その状況とかなり似ていると思った。2015/10/31

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