コペルニクス・天球回転論

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  • サイズ A5判/ページ数 247p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622040927
  • NDC分類 443.9
  • Cコード C1044

出版社内容情報

天動説から地動説への転換をもたらし、近代の幕開けを告げた科学史第一級の古典。待望の新訳。

内容説明

1543年5月24日、臨終の床にあったポーランドの聖堂参事会員ニコラウス・コペルニクスの許に、印刷されたばかりの彼の主著が届けられた。『天球回転論』と題するこの書こそは、古代・中世を通して支配的であったアリストテレス=プトレマイオス流の地球中心説(天動説)に真っ向から対立する宇宙論=太陽中心説(地動説)を打ち立て、“科学革命”という歴史的事件を引き起こす引き金となったものであり、近代の幕開けを告げる革命の書であった。本書は、『天球回転論』第1巻の待望の新訳と、コペルニクスが初めて太陽中心説の構想を記した未刊論文『コメンタリオルス』の初の邦訳から成り、併せて天文学における“コペルニクス革命”の意味を解明する詳細な訳者解説を付したものである。

目次

1 天球回転論(宇宙は球形であること;大地もまた球形であること;どのようにして大地は水と共に1つの球状をなすのか ほか)
2 コメンタリオルス(天球の順序について;太陽に関して現われる諸運動について;運動の一様性は2分点ではなく恒星を起点とすべきこと ほか)
3 解説・コペルニクスと革命(コペルニクス以前の天文学1:ギリシアとローマの世界;コペルニクス以前の天文学2:アラビアとヨーロッパの世界)
コペルニクスの天文学―地球中心説から太陽中心説へ
コペルニクス説の受容と変容の過程 ほか)

著者等紹介

高橋憲一[タカハシケンイチ]
1946年生まれ。1970年早稲田大学理工学部電気工学科卒業。1979年東京大学大学院理学研究科退学(科学史・科学基礎論専攻)。1990年理学博士(東京大学)。九州大学大学院比較社会文化研究院教授を務め、現在は九州大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

有沢翔治@文芸同人誌配布中

4
 いわずもがな天動説を否定し、地動説を唱えた立役者の一人、コペルニクスの主著です。アリストテレスの宇宙論を引き継いだプトレマイオスは天球が動いていて、地球が静止している、という考え方だったんですけど、「コペルニクスはそれじゃ上手く説明できないことが多い。こうやって考えてみたら?」と言って地動説を提唱したのです。https://shoji-arisawa.blog.jp/archives/50923357.html2009/11/28

kinaba

3
☆☆ とにかく、ページ数にして半分を占める、訳者による解説が秀逸。プトレマイオス以前からコペルニクスを経てケプラー、ガリレイに至るまで、提示された宇宙モデルがいかな思想的立場から生み出されているのか、丁寧に紐解いていく。特に、数学的便法としてのエレガントさとして宇宙モデルを捉えるか、運動を駆動する実在と対応する形でのモデルを希求していくか、二つの視点の相克とそれによる一見逆転とすら思える理論の進化の説明がとても熱い。例えば今だとホログラフィック原理とかも、こういう二視点で捉えられたりするのだろうか。2017/04/15

Q.E.D.

0
神学が中心であった時代、その教義を覆した地動説。幾何学による考察が重ねられている。先人の気持ちになれる一冊。2011/10/22

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