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内容説明
偽史を紡ぐのは誰か? 偽書・世界征服計画の書『プロトコル』、フランス革命とメーソンの関係、新世界秩序陰謀論の論理、日本でたびたび巻き起こる震災デマ……。陰謀論という考え方は、たったひとつの視点で世界のすべてを明瞭に説明する、非常に便利な思考のフィルタである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
42
世界で噂されるあらゆる陰謀論を取り上げていて如何に事実無根なことなのか、何故人間はそういう陰謀論に引き寄せられるのかを書いた本。個人的にはWGIPって別に陰謀ではなく事実だと思う。2012/04/25
ふろんた2.0
32
フリーメイソンやイルミナティなどで影でささやかれる陰謀論についてざっくりと。面白いけど面白くない。SF映画を観たり小説を読んで「実際ありそうで、怖いね~」位にとらえられればいいけど。こういったものって、科学的にそれらしい根拠だったり因果関係は羅列するけど、”彼ら”については具体的に誰なのか言及されないな。おや、誰か来たようだ・・・2014/11/05
HANA
18
大部分はユダヤ、フリーメーソン、イルミナティといった御三家の紹介とそれに纏わる陰謀論の数々の紹介。最後のイルミナティは名前だけ知っていたが、ほとんど知ることの無かったため、非常に役に立った。この辺は昔読んだ『トンデモ本の世界』等を思い出しながら懐かしく読んだ。その他、特に興味深かったのはオウムと陰謀や東日本大震災に関するもの、現代アメリカを舞台とする陰謀論等。最後のなぜ陰謀論が唱えられるかはこの手の本を読む上で必読だと思う。2012/03/12
Miki
13
5月、ダン・ブラウンのラングドン教授シリーズの最新作が出る!ということで、イルミナーティ、フリーメイソン、シオン修道会について今一度情報確認のため着手。内容はタイトル通り、陰謀論の紹介と解説(陰謀論否定)。フジ8chの目玉マークとか日本直販の電話番号までフリーメイソンだという陰謀論はトンデモ過ぎて苦笑。昔、ドル札の図柄とフリーメイソンのマークの一致を初めて知ったときはワクワクしたものだが、この本で現実を知った後は手品のからくりを見せられたような気分。ま、陰謀論はエンタメのネタとして楽しむ程度にしておこう。2013/02/18
ロッキーのパパ
13
陰謀論は「と」学会系の本で結構なじみがある。具体例やお笑いとしての楽しみはあちらに任せて、この本では代表的な陰謀論を理論的に分析している。陰謀論そのものの分析は納得できるんだけど、陰謀論の社会への影響について深く論じてほしかった。陰謀論が登場する背景を考えると今後も新しい「悪役」を主体とする陰謀論が登場してくるのは避けられないと思う。なので、陰謀論に振り回されないためには、個人が情報の受け手として自覚するしかないんだろうなあ。2012/05/15




