古典物理学を創った人々―ガリレオからマクスウェルまで

古典物理学を創った人々―ガリレオからマクスウェルまで

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  • サイズ A5判/ページ数 408p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784622040880
  • NDC分類 420.28
  • Cコード C1042

内容説明

著者エミリオ・セグレは1959年にノーベル賞を受賞したイタリア出身の原子核・素粒子物理学者。20世紀物理学の革命を自らが際会した多くの物理学者とさまざまな出来事を通して“印象派風”に描いた前著『X線からクォークまで』は大きな反響を呼んだ。その姉妹篇ともいうべき本書は、時代をさかのぼり、古典物理学の形成の歩みを辿った年代記であり、“物理学者列伝”である。落下法則を確立したガリレオ、ニュートンから、電磁気学を建設したファラデー、マクスウェル、電磁波を発見したヘルツを経て、統計力学を開拓したボルツマン、ギブズまで、近代物理学の父祖たちの姿がここにあざやかに甦る。

目次

風変わりな序幕
第1章 創立の父:ガリレオとホイヘンス
第2章 魔の山:ニュートン
第3章 光とは何か
第4章 電気:雷からモーター、電波に至る道
第5章 熱をめぐって:物質説と振動、運動説
第6章 分子運動論:物質構造の解明の始まり

著者等紹介

セグレ,エミリオ[セグレ,エミリオ][Segr`e,Emilio Gino]
1905‐1989。イタリアに生れる。1928年ローマ大学で物理学の学位を得、1932年ローマ大学助教授。この頃フェルミと協力して中性子反応の先駆的研究を行なう。1936‐38年パレルモ大学物理学部長。1938年渡米、この前後数年の間にテクネチウム、アスタチン、プルトニウム等を発見。1943‐46年ロス・アラモスで原爆製造計画に参画。1946‐72年カリフォルニア大学教授。1955年チェンバレン等と反陽子を発見。これによって1959年ノーベル物理学賞を受けた

久保亮五[クボリョウゴ]
1920年東京に生れる。1941年東京大学理学部物理学科卒業。理論物理学専攻。1980年まで東京大学理学部教授。1980‐81年京都大学基礎物理学研究所教授。1981‐92年慶應義塾大学理工学部教授。この間、統計物理学、固体物理学の基礎理論の研究を行ない、1957年には線形応答理論(不可逆過程の統計力学)を発表。ボルツマン賞、文化勲章、学士院恩賜賞ほかを受賞。仁科記念財団理事長、井上科学振興財団理事長、東京大学名誉教授、日本学士院会員を歴任

矢崎裕二[ヤザキユウジ]
1940年東京に生れる。1963年東京大学工学部冶金学科卒業。1967年東京大学大学院理学系研究科物理学専門課程修士課程修了。現在、東京理科大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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