出版社内容情報
ウィーンの一看護婦から精神療法家へと進んだ著者と分裂病者との間のいきいきとした体験記録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あけさと@ぷに
8
精神実習の事前課題。母的な存在、誠実な関わり、精神を病む人と関わるときのポイントがわかる。2014/07/11
つなぐ
2
筆者は看護婦として働いたのちに精神分析的手法を学んだ人物です。インシュリンショック療法という過去の遺物ともいえる治療法しかない時代に、筆者がどうやって重症の統合失調症患者と関係を築きあげたのか、それを精神分析的な解釈を通してどう意味づけるかが書かれています。それを一言でいうと母親のように患者に接するという事です。筆者の関わりは精神病者に対する恐れは全くありません。。混乱状態や無為自閉の患者に挨拶をして側にじっと座り、患者の事を気遣い患者が変化するのを待つ。患者はその関わりにの中に希望を育む姿が読み取れます2018/03/01
chidori
0
「自分自身の運命と同様に他の人の運命を大切にすること」 2013/03/03
ᚹγअәc0̸א
0
・朝はインシュリンショックで有難い。原著が1940年ということだが、セシュエー本(原著1950年)のルネはインシュリンショック療法の直前時代の症例だったそうなので、同症例より少し後の病棟の描写として拝読。 ・英訳書が出たのが精神分析の勢いが強かった1950年代であり、当時の時流を念頭に置いておく必要はある。Schizophrenogenic motherの提唱者であるフリーダ・フロム=ライヒマンが英訳書の序文を記しているくだりなど、世相が窺える。
ゆどうふさん
0
これを一発で理解するのは前提知識のない自分には不可能だった。けれど、所々感じる部分や学ぶ点も多かった。読む価値はある。2020/01/13