内容説明
攻撃と結合という対立的な二つの性向が縒り合わされ、プログラム化されている人間世界。さまざまな行動学の観察や人類学的フィールドワークの成果から人類の新しい展望を示す。
目次
1 人間という名の動物―現代のカリカチュアとしての人間像
2 人間と動物の行動における前もってきまったプログラム
3 系統史と儀式の形成
4 群居による利点
5 行動学から見た攻撃性
6 倫理的基準の生物学的根拠
7 攻撃性と対立するもの
8 人間のきずなは何か?
9 結合の儀式についての補足
10 個人的結合と原信頼との発達
11 個別化された結びつきから無名の者たちの共同体まで
12 これからの見通し