隠喩としての病い

隠喩としての病い

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  • サイズ B6判/ページ数 157p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622010821
  • NDC分類 934

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

eirianda

20
癌も医学の進歩によりその正体が明らかになるにつれ、寛解する場合もよく聞くようになった。そしてこの本が書かれた時より病気のイメージは変わってきたと思う。けど、癌の隠喩(例えば悪のイメージ)、結核の隠喩(精神的繊細さ)はガラリと変わらないのが不思議。この本に次いでエイズ版があるが、エイズの方がまだまだ差別的な隠喩は未だ根深いので、読まないとな。人は意味がわからない恐ろしいものには、感情的な意味づけしがち。気をつけたい。2018/08/16

いろは

15
著者が自身の癌体験を執筆の動機として描かれた作品だ。沈黙の感情論。『病は気から。』というのは昔からの言い伝えとしてあるが、この『気』を感情として捉え、病を医学的側面と、感情的側面と、心理的側面からの3つに焦点が当てられているのが、病の起因する確実性かつ見方の角度が変わり、面白かった。この作品で取り上げる病は、結核と癌と梅毒であるが、私にとって結核と言えば、太宰治又は「人間失格」の主人公であり、発病は単なる偶然ではない事が解ったし、癌が単なる生活習慣のアンバランスや、遺伝子によるものだけではない事が解った。2017/05/19

午後

3
病気を意味から、不適切な神話から引き剥がすこと。2018/11/07

cochou

2
菊地成孔が「ラディカルな意志のスタイルズ」を始めるという。ソンタグの本を探したらタイトルが気になったのがこの本。 病をテーマに「ものを例える行為」の危うさを指し示し、解体しようとする。「隠喩の力を借りずにものを考えるのは不可能である。しかし、だからといって、避ける方がいい、しまい込む方がいい隠喩がないわけではない。すべての思考は当然解釈であるにしても、ときには「反」解釈を掲げることが正しいこともあるように。」2022/07/30

K

1
文学(小説)における「病い」は、どのような要素として扱われ、またその中にどのような意味合いやニュアンスを持って用いられたのか?を考えているところが面白く、現代科学のようにその発生機序が明らかになっていない前時代にあってはむしろ病いに罹るのは神聖化されたり、あるいは忌避されていた、といった内容が面白かったです。さらっと読んだので、丁寧に読むともっと発見がありそうな気はします。バルト『物語の構造分析』のような感じでしょうか。(未読のためわかりませんが)2025/12/15

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