出版社内容情報
ジャコメッティやサルトルとの出会いを記した50年代のパリに暮らした著者の未発表日記・手紙。
内容説明
1954年著者はフランスに渡り、以後2年間「悲哀と歓楽、生活と歴史のまざりあってもえているパリ」で暮らした。そしてモンマルトルの屋根裏部屋から、旅の車中から、暇を見つけては友人に手紙を書いた。本書には初めて公開される手紙・日記など、ヨーロッパ滞在中の見聞を記した文章9篇を収録する。
目次
モンマルトル便り―友への手紙
ささやかな平和運動―パリ日記抄
わがスペイン
カザルス訪問
サルトルの印象
リルケの墓
スイスの牧場
フィンランドの旅から
ジャコメッティの墓