出版社内容情報
1942-1945年。「生きがいについて」の思索はこの時点ですでに始められていた。自己省察の極限。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Jas
2
まず、戦時下にこのような豊かな生活をしていた人がいたことに驚いた。また、著者の読書量にも驚かされた。 著者の「気が多い自分」、「自分として在りたい」という葛藤が私自身と似ており、とても参考になった。誰しも、同じような悩みを抱えているのかもしれない。私は私でいいのだ。あちらこちらへの興味さえ、アウフヘーベンすればいいのだ。2025/06/24
れい
1
著者が医学生だった頃の日記。至る所で「医学と文学に対する葛藤」が見られる。これほど「書きたい」という言葉が出てくる日記も珍しいのではと思うが、個人的にものを書くのが好きな私にはとても共感できる部分。また、当時から「生きがいについて」などの構想がある程度出来上がっていたことにも驚く。2011/06/04
bb
1
再読。美しく瑞々しい、若き日の日記。2008/08/19
Si(しぃ)
0
本当は「生きがいについて」を読みたかったが、先に読んだあとがきにてこの本を薦められ、まず拝読。人の日記というのは、その人の人生の一部を擬似的に体験している感覚になり、興味深い。再読したい。2015/01/27
くらぴい
0
神谷美恵子さんは、父親が国家の枢要にいたため、ご本人は勉強家で教養深い人であったため国家の人材として重宝された。しかし後に精神医学を学び医師としてハンセン病の診療に従事し、その合間に著作を書き続けました。誠実な人柄は若い頃は懊悩が絶えず、結婚後はよき妻として、家事もこなしました。