出版社内容情報
『論理哲学論考』から「言語ゲーム」まで。逆説に満ちたテクストに対する批判的・哲学的解読。
内容説明
ウィトゲンシュタインは、〈意味〉の本質の探究を主要課題とすることによって、現代の哲学に革命をもたらした。著者エイヤー自身もまた、ウィトゲンシュタインから深く影響を受けた古典的著作『言語・真理・論理』で、この革命に独自の寄与をなした。本書はそのエイヤーによる『論考』から『探究』にいたるヴィトゲンシュタイン哲学の再構築である。批判的でしかも理解にみちた叙述は、〈本書の真のヒーローはエイヤーの散文のスタイル〉(アンソニー・バージェス)との高い評価も受けている。
目次
1 序奏―ウィトゲンシュタインの生涯
2 『論考』
3 移行期
4 『茶色本』
5 数学の基礎
6 『哲学探究』
7 呪術と宗教について
8 心理学の哲学
9 知識と確実性
10 ウィトゲンシュタインの影響