岩波ジュニア新書<br> パワハラに負けない! - 労働安全衛生法指南

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岩波ジュニア新書
パワハラに負けない! - 労働安全衛生法指南

  • 著者名:笹山尚人
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 岩波書店(2017/08発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784005007585

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内容説明

職場でのいじめや嫌がらせから,自分を守るにはどうしたらいいの? 数々の労働事件や若者の相談に答えてきた著者が,具体的なケースをもとに,労働安全衛生法の重要性をていねいに解説.誰もがイキイキと働ける社会にするためのヒントも満載.前作『労働法はぼくらの味方!』との併読もおススメ.

目次

目  次

 序章 弁護士生活スタート
   弁護士の就職も楽じゃない/佐々木法律事務所の人びと
 1章 職場って、働く人をむしばむことだらけ?
   同期との再会/相談ケース1/相談ケース2/相談ケース3/パワハラはなぜ起こるのか/パワハラの原因と「ブラック企業社会」/努力が足りないのだから仕方ない?/ケース3の経過/ケース3の結末/労働者をむしばむ事件の難しさ
 2章 労働契約とは、全人格の支配ではない
   僕にできることは何?/佐々木弁護士の甥/労働契約とは何だろう/盲目的な服従/電電公社千代田丸事件/就労義務を負わない、と判決/労働法の役割/依頼者のもとへ
 3章 労働安全衛生法等による労働者の身体保護
   労働安全衛生法について学ぶ/労働安全衛生法の成り立ち/安全衛生管理体制の仕組み/安全委員会、衛生委員会、安全衛生委員会/小規模事業場では?/労働者の危険又は健康障害を防止するための措置/機械等並びに危険物及び有害物に関する規制措置/労働者の就業に関する措置/健康の保持増進のための措置/労働者の義務/若年労働者の保護について/母体保護について/労働者を守る法令と、その現実
 4章 労働災害と長時間労働
   新たな相談/長時間労働と肉体の酷使による腰痛?/労災とは?/現場をどれだけ知っているの?/看護の現場/腰痛防止とそのために職場がなすべきこと/患者のためではあっても/労働時間とは?/早出と時間外割増賃金/業務起因性があるか/労働時間の把握と管理
 5章 働く人間を壊してしまうパワハラ
   一本の電話/矢萩君の仕事と受けたパワハラ/言葉の暴力/退職に関する生活保障制度/パワハラに関する法規制/パワハラの責任を問う裁判を提訴/証拠がなければパワハラとはならない/ 「証拠」になるもの/音声記録の問題/矢萩君の場合は/労災が認められる
 6章 職場でパワハラ予防をはかる
   ショックな指摘/何がパワハラになるのか/パワハラ該当性の判断/パワハラを予防するには/パワハラを起こさない職場作り──厚生労働省の検討から/男女雇用機会均等法第一一条を応用する/佐々木法律事務所でのパワハラ防止の取り組み
 7章 パワハラ事件を真に解決する
   阿久津君、新しいパワハラ事件に遭遇する/中田さんに対するパワハラ/ 「退職」の経緯/弁護団会議/精神疾患の場合の労災手続き/判断指針の問題点/認定のための条件の緩和/新認定基準の策定/労基署参り/証人が現れた!/証人尋問/再びの駅頭宣伝と和解へ/和解成立
 8章 阿久津君からのメッセージ──私たちにできること
   ケース1、2の結末/労働安全衛生をはかる措置の必要性/労働法のおさらい──労働安全衛生法も僕らの味方!/ 「おかしい」「変だ」をそのままにしない/労働者にできること/労働組合のこと/労働組合活動の法的保護/ 「いつでも力になります」
 終章 佐々木弁護士からの補足
   佐々木弁護士と福岡さんの会話/主権者としての参加/過労死の問題/憲法の問題
   おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ブルーツ・リー

5
法的にはそうなんだけどね…。という部分は多いが…。 例えば、求人票の内容と、実際の業務内容が違っていたら違法です。 …と言われても、ハローワークの求人なんて、殆ど嘘しか書いてない…。。 自分が中小企業ばかり回って来たせいもあるのだろうけれど、労働者の権利が~!なんて、言っていられる場所は、ほんの一握り。 そういう場所にしても、会社を相手取って裁判を起こして勝訴して、それで職場に残っても、結局は針の筵だと思われるが…。。 中高生に労働法を教えるのにはいいだろうが、現実はそうなってないよね。という感が残った。2022/05/13

どら猫さとっち

4
パワハラや労災に関しての疑問と対処方法などを、小説のスタイルで説明して、人間らしい働き方を考える一冊。もはや他人事と思えなくなってきたパワハラ問題。しかし、本書を読めば、その実態が正しく理解できる。もし、そのことで悩んでいる人がいたら、本書を手渡したい。苦しんでいるのは、あなただけじゃない。そして企業側の人たちにも、本書を読んで欲しい。2016/03/29

としさん

4
憲法の話と併読しましたが、こちらの方が分かりにくかった。2014/02/23

海星梨

3
物語形式で労働問題をあつかったもの。分かりやすくてよいかと。三章はちょっとストーリ部分がなくてキツかったが。主人公もパワハラ疑惑がかかるのは、パワハラ加害者が一方的な「悪」ではなく、省みれば改善できるのだというメッセージだと思いました。2019/12/21

ようすけ

3
法律関係の本は難しいので、この本のように物語の形で展開するのは、問題提起や興味を持つのに良いと思う。2014/03/15

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