出版社内容情報
ものとことばと思想の関連を見事に表した 210語の定義。哲学的行為の範型ともいうべき稀有の書。
内容説明
ものとことばと、思想の関連をみごとに表わした２１０語の定義。本書は真に思索するとは何かを示す。アランを師と仰いだ訳者・森有正が遺した日本人への贈り物。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠藤 a.k.a. Kon
3
先輩の引越しにともなって貰ったみすず書房版のアラン「定義集」（2003年に岩波文庫版刊行）。たとえば「詩」は、「言葉のうちに潜む生理的調和と音律的親近性とからその着想を得る、文学的制作のジャンルであって…それまでは誰にも分っていなかったわれわれの思想の細かいニュアンスを明るみに出すばかりか、極く普通の思想にも、演説家や散文家が与えることの出来ない類いの力強さと効果とを授けるものである」。2012/06/05
